ヨーロッパの自然は、芸術家の鋭い感受性に容赦なく突き刺さる「叫び」に満ちているようです。北欧の画家エドヴァルド・ムンク
が、「・・・不安に震え、戦っていた。そして私は、自然を貫く果てしない叫びを聴いた」と日記に記してからおよそ100年の後の、1989年か90年ごろ、音楽家マイケル・ジャクソンは、ツアーで訪れていた中欧オーストリアのホテルの一室で、「それ」を感じてしまったらしい。(ところで当時私たちは、どのくらいゴミを分別してたかな?)
Michael: 地球の惨状を前にして、僕はすごくたくさん痛みや、すごくたくさん苦しみを感じていたんだ。それで、僕にとって、これは『EARTH SONG』だよ、というのは、僕が思うに自然は、地球に対する人間の不始末に必死に埋め合わせをしようとしてるから・・・それがインスピレーションだった。で、それはただ突然僕のひざの上に舞い降りてきた、僕がオーストリアでツアー中だった時にね。
(画像右; 1996年、ワールド・ミュージック・アワードでの『EARTH SONG』パフォーマンス。)