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2005年3月、Jesse Jackson師によるインタビュー。Part.1
アメリカの黒人指導者、ジェシー・ジャクソン師のラジオ番組『Keep Hope Alive With Reverend Jesse Jackson』(番組サイトにてマイケルのインタビュー音声公開中)でのロング・インタビューです。
ジェシー・ジャクソン師66歳の誕生パーティに参加したマイケル・ジャクソン
裁判期間中で、判決まで数ヶ月という時期です。話題は、モータウン初期の思い出から、音楽製作にまつわることなど多岐に渡りますが、途中、体調不良についての痛ましい説明なども含まれます。(思い出すのも耐え難い内容ですが、ただ、大切なことは、そういったことはすべて、もう終わったのだ、ということです。インタビューのマイケルは少し咳をしていますが、概ね元気(本人いわく完璧に元気──ノー、とても危険)です。)

(画像右: インタビューとは時期は異なりますが、2007年ジェシー・ジャクソン師66歳の誕生パーティに参加したMJとJ.ジャクソン師。)

Part.1 幼少期、モータウン初期の記憶。「僕は洗濯機のリズムに合わせて踊ったものさ。」


 Rev. Jackson interviews Michael Jackson part.1(インタビュー音声、MP3)

Rev. Jackson: 『Keep It Alive with Reverend Jesse Jackson』へようこそ。毎週日曜朝のトークショー。今日はマイケル・ジャクソンをゲストに迎えています。マイケルは、グラウンド・ゼロから宇宙へのこの驚きの旅をしてきました。おはよう、マイケル。

Michael Jackson: おはよう、ジェシー。お元気?

Rev. Jackson: Good. Good. Good. 大昔に47thストリートで私たちが会った時のことを覚えてるかな。君や他の連中は、お父さんに連れられて来たね、オフィスの側に、ステーション・ワゴンとユーホール(引越し用トラック)で。君はリーガル・シアターでパフォームしていた。覚えているかい?

Michael: イエス、覚えているよ。すごく昔のことだね。僕はとても小さかった。
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Rev. Jackson: その頃については何を覚えてる?

Michael: オゥ、僕たちが着ていたもの、ダシキ(アフリカ民族衣装シャツ)やベル・ボトム・パンツやなんかを覚えてるよ、そして、まわりからの愛がとてもグレイトだったことや、僕たちが提供したものが受け入れられたことを思い出す。その時から人々のサポートは素晴らしくて、黒人の人々はファンタスティックだった。あなたも、いつでも僕たちにとても親切だった。

Rev. Jackson: Good. Good. Good. それらの衣装はお母さんが作ってくれたの?

Michael: そう、彼女が作った。彼女はいつも僕たちの服すべてを作った。僕の母は何でも裁縫したものだよ。僕らがモータウンでやる以前の、僕らが着るものすべてね。

Rev. Jackson: とてもよく覚えてるんだけど、Julius Griffinと君のお父さんがやって来て、君たちにエキスポの前座をやらせてくれないかと頼みに来た。それで、私たちはスケジュールの中に君たちのための機会を作り、で、君たちがそのショーをかっさらってしまったね。
(ミラ注・・・1972年シカゴで行われたBlack Expo(黒人博覧会)を主催した人道支援団体の会長だったのがジェシー・ジャクソン牧師。72年のエキスポのテーマは『Save The Children(子供たちを救え)』で、同名の記録映画、レコードが出ている。まだ子どものマイケルは、ジャクソン5の一員として参加。)

Michael: (笑)オーゥ、そのショーは覚えてるよ。あなたはあの時、最大級のアフロヘアをしてた。

Rev. Jackson: みんなにそれを思い出させないでよマイケル。君はホントによくそれをやるんだから。

Michael: (笑)。

Rev. Jackson: その時期の君は、モータウンによって駆り立てられていたね。君たちを発掘したのは誰?

Michael: 完全な本当を言うとね、それはグラディス・ナイトと、ボビー・テイラーという名の人なんだ。彼らはいくつかのショーの出し物に出ていて・・・ショーには20とか30とかのアクトがあった。まさにボンネビル(Bonneville)みたいだった。何曲かの歌をやって、そして消える。彼らはいつもそういったショーに出ていた。彼らは僕たちのことを見て、僕たちがやっていたことに印象付けられた。で、ベリー・ゴーディは最初、興味を持たなかったんだ。でも結局、彼は僕たちを気に入って、契約したがった。サインされた後、当時、ダイアナ・ロスが(モータウンでの)彼らの最大のスターだったから、彼は彼女を媒介として使って・・・ほら・・・僕たちを世間に紹介するのにね。その最初のアルバムは題して『ダイアナ・ロス・プリゼンツ・ザ・ジャクソン・ファイヴ』さ。
(ミラ注・・・ジャクソン5が最初にモータウンから売り出された時、「ダイアナ・ロスがこの天才少年グループを発掘してきた!」と、大人の事情で、多少事実と異なる演出が加えられて宣伝された。マイケルの年齢も実際よりも数才幼く(!)詐称された。大昔のことです。)

Rev. Jackson: 当時は誰がお気に入りアーティストだった?

Michael: Oh God, ダイアナ・ロスが大好きだったし、ジェームズ・ブラウンが大好きだった、今でもだよ。そういったアーティストたちみんな大好き・・・今日この日までね。ジャッキー・ウィルソンが大好き。真のショー・ストッパー(=拍手でショーを止めるほど素晴らしい人)だ。真のエンターテイナーたちだよね。

Rev. Jackson: 君は・・・

Michael: ・・・サミー・ディヴィス・ジュニア、僕は彼も大好き(笑)。

Rev. Jackson: 君はジャッキー・ウィルソンから君の動きを得たのかな?

Michael: オゥ、イエス、もちろん!こういったアーティストたちは皆、僕をとてもインスパイアした。こういったグレイトなエンターテイナーたちに、僕はインスパイアされずにはいられなかった。

Rev. Jackson: すこし後、私たちはロサンゼルスで出かけて、その当時、Suzanne dePasseがグループのために君のゴッドマザーで、彼女、フレッド・シーガルで君に買い物を、ジーンズの買い物をさせていたね。

Michael: イエス!スザンヌ・デ・パッセ、彼女はすごくワンダフルだったね。彼女は僕の父やTony Jonesとともに、まさに僕たちのマネージャーだった。彼らはみんな驚きの人たちだったよ。僕は彼らに心の底から感謝しているんだ。

Rev. Jackson: 彼女はすごくワンダフルな人だったし、今でもそうだね、彼女がすることにおいて、彼女は一流だ。

Michael: イエス、そうだね。僕たちのキャリアの初期に、彼女はとても助けになってくれたし、役に立ってくれたんだ、彼女はずっと友達だよ。僕は本当に・・・彼女が恋しいよ。しばらく会っていないんだ。彼女はずっとワンダフルな人だよ・・・ベリー・ゴーディもそうだよ。

Rev. Jackson: 発達中の期間のマイケル。私はそれを「グラウンド・ゼロ」と呼ぶんだ、ゲイリー、リーガル・シアター、エキスポ、ベリー・ゴーディやモータウンとの初期の出会いなどをね。思い返すと、君はこういう期間の何を一番思い出すかな?

Michael: どの期間の話?

Rev. Jackson: ゲイリー、リーガル・シアター、エキスポからグラディス・ナイトとの出会い、モータウンに行くまで、というような期間。この期間についてのことで、君の心に一番浮かんでくるのは何?

Michael: 僕にとってこの期間、突出してるものは、僕は当時はまだすごく幼かったからね。僕は8歳くらい、8歳か9歳くらいだった。僕が覚えてるのはただ、周囲の環境がどんな感じだったかとか、僕が聴いていた音楽。僕の父がギターを弾いた。おじがギターを弾いた。毎日彼らは集まってきて、素晴らしい音楽をプレイしたんだ。で、僕たちは音楽に合わせてパフォームし始めた。マーチングバンドが通りを下っていくのを見ていたのを覚えてる。バンドのリズムやドラムのビートを覚えたものさ。僕のまわりのすべての音が僕の頭に録音されるみたいで、リズムやダンスを作り始める。僕は洗濯機のリズムに合わせて踊ったものさ。僕の母は服を洗いに角の店に出かけていたんだ。僕はリズムに合わせて踊って、そのまわりに人が集まってきたものだよ。そういったような話を思い出すね。みんなが周りに集まってきて、僕を見てたよ。そういう小さなこと。兆候だね、本当に。

Rev. Jackson: 君はジャッキー・ウィルソン、ジェームズ・ブラウン、サミー・ディヴィス・ジュニアがヒーローだったと言ったね。彼らがパフォームするのを見たことはあった?

Part.2 に続く 
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