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| | 【2025/01/16 07:03 】 TOP▲
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知り合いで、こんな人がいて、ミラはちょっと心が痛んだ、という話。
「マイケル・ジャクソンが好き過ぎて、季節が変わってもまだ全然立ち上がれない。あれから、バカみたいに本やフィギュアやCDやとにかく何でも、「マイケル」と書いてあるものは買いまくった。部屋中、モノで溢れてる、けど、ものすごく虚しい。立派に「うつ」状態みたい。これはマイケルへの愛なのだろうか・・・?」 >> 続きを読む >>
ファンの多くは、いまだに「もっとマイケルを」という渇望感に苛まれていて、主要な作品や関連本はすでに買ってしまったけどまだ足りない、バカな便乗商品かもしれないとわかってはいるけれど、ついつい手を出してしまう・・・それが怪しい「レアグッズ」をインスタントに「大量(!)販売」するハイエナ業者を儲けさせてしまうわけで、情けないと感じると同時に、「モノをコレクトして、影にすがることでしか、今は心の痛みを紛らわせられない」というファンの蒐集心理も理解できます。
というわけで、このシリーズでは、ちょっとわき道にそれて、「キング・オブ・グッズ」でもあったMJのコレクターズ・アイテムについて。 マイケル・ジャクソンという一人の生身の人間が、時には意に反して「世界商品」として売りさばかれた悲劇的な現実を思い、「彼の作品」とは呼べないマニアックなグッズを偏執狂的にありがたがって売り買いする行為全体を不快に感じる人も、もしかしたらいるかもしれません。私も、ただの「コレクター」よりは、「ファン」でありたいといつも思っています。 が、そもそも、大切な思い出グッズを集めたり、ファン同士で宝物をトレードしたり、それにまつわる思い出をシェアしたりする楽しみ自体は、別に悪いことじゃないし、むしろ長年培われてきた文化とも言える、立派なファン活動。例えば、遠い海の向こうのMJファンと文通したり、あるいはファンクラブ内で交流するなかで、切り抜きだとかそういうちょっとしたものをお互い交換する。そこに高い値段はつかないけれど、愛のない転売バイヤーから何か買うよりよっぽど「レア」だし、ステキじゃない? 「うわっ、君、その『マイケル・ジャクソン・チョコレート』の包み紙、いまだにちゃんと持ってるの!?なんてクレイジーなんだ!」 「ふふふ、すごいだろ!」 「羨ましいな!(?)」 「今なら、特別に100円で売ってやろう!」 「・・・わ~ぉ、どうしよう!」──こんな感じが、きっと、模範囚! 当然のことながら、海賊盤や、せこいデジタル・コピーの違法販売、肖像権侵害品や安易な便乗品、パパラッチ的スタンスの商品・情報、そういったものは、どんなに「レア」で「良い内容」であろうと、NO! です。バカバカしい。 私自身、18年間マイケルが好きだったなかで、特に言うほど気をつけてアイテムを集めてきた方ではありません。「片っ端から買う」という性格ではないので。それでも、知らず知らずのうちにたまっていたMJの品の中には、昨今の異常ともいえるブームの影響で、信じられないような高騰した買値がついているものが含まれます。これは自慢で言っているのではなくて、正直言って、オゥマイガッ!な気持ち。なぜなら、たとえば、先日偶然、こんなものを見かけました。某ネット・オークションで、「マイケル・ジャクソンの希少な写真雑誌、激レア」といって、3万円の競争価格がついている。私が目を疑ったのは、それが、大昔私が古本屋で98円で何気なく買った3mmほどの厚さのパンフレット(雑誌とは呼べない程度のペラペラの冊子)そのものだったから。パソコンの画面で見ると、実物以上に立派に見えるものなんだ、ハ! こういう現象は、ちょっと前まで古本屋の100円ワゴンセールで見かけることも珍しくなかったのに昨年夏以降、数万円に高騰した『ムーンウォーク』(古い版)にも同じことが言えます。 そういう異常な値段で実際買う人が本当にいるのか、それは知りません。荒らし入札でクラッシュしているだけかもしれない。いずれにせよ、何がオゥマイガッ!かというと、その高騰した価格は、マイケルへの愛の大きさを表しているのではけっしてなく、商品が、ファンが「心から愛でるもの」から、転売バイヤーたちに目を付けられた「投機対象」へとむしろ「格下げ」されているということだからです。 彼らから見て、絶好のカモは、「冷静な判断力を失ったマイケル依存症患者さん、金に糸目をつけない(つけられない)MJジャンキーたち」です。「ファン」ではありません。 実際、私は半年ほど前(つまり悲劇の直後)に『Dancing The Dream』について検索していたところ、とある(自称)プロの転売屋のブログに、このように書かれているのを目にしました。 「『MOONWALK』と『Dancing The Dream』は、このチャンスを逃さなければ転売で丸儲けが出来る超オススメのアイテムだ。マイケル・ジャクソンのファンのヒステリー状態が収まる前に、そして、再販が始まる前に、という期間限定の荒業ではあるが、今の所はまだ比較的ライバルが少ない日本のヤフオクで仕入れて(日本では、多くのにわかファンたちがこれらの存在に気がつくまでには、まだ少しタイムラグがある)、アメリカのアマゾンのマーケットプレイスで売りに出すのがオススメの方法。今なら1冊1万円で仕入れたとしても、300ドル以上は軽い・・・」などなどなど。 それが経済だ──イエス、それが市場原理です。でも、間にハイエナ・バイヤーたちが介入することによって、本当にマイケルのことが好きな子どもたちのファンが以前ならおこづかいで買えたような他愛ないお楽しみグッズ(98円!)が、もう手が届かない場所に行ってしまった、なんて、やっぱりちょっと悲しい。 つまり、知っておいてほしいのは、「このアイテムはレアだから、ファンの間で今後も争奪戦になる。絶対に日に日に価格も上がるから、今この値段はけっして高くない。価格の高騰は、マイケル・ジャクソン様様の人気の表れだ。明日には買えなくなる、君が買わないなら他の人が買っちゃうからね!」と言う、彼らの言葉を全部は鵜呑みにしないでほしい、ということ。だまされないでほしい、目を覚ましていてほしい。人気の表れ?ノー、間で儲けている人がいるから高騰しているんだ。そして、薄々はそれを知りながらも、うつ状態や買い物依存症に陥った自らの弱さを、部屋いっぱいの「モノ」で埋めようとする、そういう買い手がいるから、98円のパンフレットに変な値段が付いてしまう。気づいてほしい、インスタントな「モノ」では埋まらないんだ、彼を「所有」することなんか誰にもできない。逆にどんどん空しくなっていくだけ、ってパターンが多いよね。なぜなら、そこには本当の思い出や愛なんか、はじめから無いからです。 私は、コレクターの人に説教をしたいわけではありません。むしろ、長年にわたってマイケルの素晴らしいコレクションを持っている人、大切にされている「レアな」思い出の品々、そういうものは本当にワンダフルで、幸せを、楽しみを与えてくれると思います。たまにはコレクションの整理として、オークションで売り買いするのも楽しいことです。私も大好き。当のマイケルだって骨董品やアートの宝物探しの買い物が大好きだったことは有名です。 オーライ。 これを読んでいる人には、ぜひ、「本当のファン」、グレイトな「真のコレクター」でいてほしいな。歌詞を暗記するほど聴いて一緒に歌ったCDなら、「レアな限定盤」じゃなくたって、間違いなく魂が宿る! そして──本当は、こんなお説教臭い話を書くつもりじゃ、全然、なかったんだ!(笑) 私の持っている、しょーもない、でも愛らしいマイケル・グッズについて、ウザイうんちく交えながら、自慢・紹介しようと思って書き始めた記事だったのに・・・それはまた、近いうちに! (オマケ画像は、お口直しに、BAD時代からデンジャラス時代への移行期、ニュールックを求めてモードの世界に近づいていった頃のファッション・シュート。このセクシーなフェンシング・スーツは、ヴェルサーチでしたっけ?忘れました。誰か知ってたら教えて下さいね! ※以前この場所に掲載していた画像は「フェイクです」とご指摘頂きました。どうもありがとう!フェイクなりの出来の良さに、管理人も気がつきませんでした。詳細はコメントに。Thank You So Much!) |
そうなんですよね
ミラさん はじめまして。 って、ほとんど毎日お邪魔していますが、初コメです。 最初は、マイケルがオックスフォード大で行った「ヒール・ザ・キッズ」の和訳を探していて辿り着きました。 まだお若いミラさんのマイケルファンとしてのブレのない姿に好感を抱いています。 「ファン」か「ジャンキー」か、線引きが難しいところですね。 私自身、彼がいなくなってから何度かオークションに走りました。 その度に味わう虚無感・・・ まだ精神的に落ち着いたかというと?ですが、今は1987年・1988年のBADツアーでこの目で見たマイケルの姿が一番大切な思い出です。 信頼できる情報、これからも楽しみにしています。 あぁ!そのBADツアーの記憶、言い値で買いますよ!!www
『ヒール・ザ・キッズ』は、マイケルのビジョンの一つの集大成といえると思います。だから、一人でも多くの人に読んでもらえれば私も嬉しいです。
私はBADやスリラーの時のいわゆる「MJ旋風日本直撃」みたいのは、リアルタイムでは知らないので、そういう頃からのファンの方々が羨ましくてなりませんよ! 本当に、一人一人の人生の中にマイケルが与えてきたインパクト、それが一番の宝ですね・・・それは多分、ベテランのファンも、This Is It からのファンも同じだと思います。後者は、Sony からみればカワイイというか、少しかわいそうにも思うけど・・・でもまぁ、その世代、その世代で、マイケルとその作品は、ちゃんと理解され、生き続けていくと思う。 BADツアーの頃のマイケル・・・すさまじいですね。バックルの数を数えているだけでも、ミラは満足だ!!www コメントありがとうございます
| 管理人 | 【2010/01/29 23:47】 TOP▲
同感です。
私もお若いミラさんのマイケルに対する姿勢を嬉しく思っています。 先日、実家で若かりし頃の「マイケルグッズ」を紐といてみました。 BADツアー来日中の雑誌の切り抜きから写真からetc・・。 当時の異常な盛り上がりが蘇ります。 しかもLP盤やVHSビデオってどうなの??と苦笑です。 でも行き着くところはきっとみんな同じ・・それぞれの人生のいろんな場面で彼は確かに存在し、今もなお息づいていると言う事。。 それでいい・・そう思っています。 S.B.さんのヴィンテージ・MJグッズ&メモリーも、「宝の山」のニオイがしますね!
おぉう・・・・・・私は自分が若いとは少しも思っていなかったので、不意を食らって先輩方を前に縮こまってしまいますよ・・・
私もいまだに、レーザー・ディスクがいっぱいあって、これはマイケルやジャネットや他にも色々、90'sの音楽ディスクが主。買い直せばいいじゃん、って声もあるでしょうが、不便&デカくてかさばる&完璧に時代遅れ・・・BUT!! やっぱ、自分にとっては宝ですし、それはやっぱり、思い出があるからでしょうね。 LPも良いですね!LPの時代は、ジャケットの日本語売り文句が独特だったり、「邦題」全盛期のものにはツッコミどころ満載だったりとか・・・「今夜はドント・ストップ」って・・・ VHS・・・こいつらは実際問題として、ちょっと困りモンですよねw 内容が良かったりすると、逆にまた困りモン、というか。 古い雑誌の切り抜きなんて、エキサイティングですね・・・バカなことも真実もごっちゃになって、時代を映し出しているでしょうね。そのなかから、淘汰されて結局はいろんな意味で本物だけが残っていくと思います。 あぁ!S.B.さんの宝の山も羨ましいな!!
| 管理人 | 【2010/02/02 18:46】 TOP▲
無題
そうですね、私にとってはとても大切な品々です。色褪せて臭いそうなのもありますけど(苦笑)。 私は自分の中にMJ引き出しがあり、仕事で疲れた時、気が滅入る時、朝の通勤が辛い時、ピンチの時にそっと引き出しを開けてみるのです。誰にも気づかれずにね。 そしたらあら不思議! 何だかパワーが出てくるんですよね。 マイケルステップ風に歩けてしまったり(私はステージでマイケルがリズムを取りながらウロウロするのが大好きです)。 きっと皆さんもそんな”自分だけのMJ引き出し"があるんじゃないかなあ~と思っています。 無題
私の宝物は、Dangerous Tourで最前列のど真ん中でマイケルのステージを見れたことです!! ・・・と言いたいところですが、あまりの衝撃のため逆に記憶がありません。 時々フラッシュバックのように思い出します。 見たい時に見れない宝物です・・・。 たまたま運よくマイケルと握手できた思い出も。 私にとってはpriceless!! オークションサイトとかを見て思うのですが、皆さん綺麗に長期間保存しているなと。 高い値段をつけるのはどうかと思いますが、そういう所には愛を感じます。 皆さん本当にものすごい宝をお持ちですね!
わ~~ぉ、マイケルと握手はさすがに横綱級ですね!w
みんな!lalaさんとの間接握手(何ですかソレ?)は、現在2時間待ち行列だよ! 皆さん、コメントありがとう!
| 管理人 | 【2010/02/26 21:12】 TOP▲
はじめまして
こんにちは!初めましていつも楽しい記事ありがとうございます。 ホントに昨今のマイケル関連の異常な高騰にはびっくり!ですよね~ ところでオマケ画像のマイケルが何か異常に腕太いなぁ~と思ってたらどうも加工してる様です。ここへ飛んで行って確認して下さい。 http://ikimasuwayo.at.webry.info/200912/article_42.html 私はリアルタイムでマイケルのBADツアー見ました(TVで^^)ホントにすんごくかっこ良くて外人さんってやっぱり私らとは違う!(あたりまえ)と訳わからん感動!したのを覚えています。 Thank you !! すごく目が良いですね
はじめまして、ぶらんけっともーふさんも、さりげなく年齢層をカミングアウトしつつ(笑)、グレイトなファンっぷりを発揮ですね!
ご指摘どうもありがとうございます、ミラも18年ファンのつもりでいましたが、それでもいまだにまんまと引っかかってしまいました。(戒めのためにあえてサムネイルを貼っておきます、右の画像が、普通のショットではなく、合成コラージュのフェイク画像であろうというお話です。) グッズの価格高騰は、もうじきクールダウンしてくると同時に反動で品数があぶれてきて、コアなファンにとっては、逆に良品が安い値段で手に入る、というサイクルになってくるとは思いますねぇ・・・ハンターは、じっくり待つべし!ですね(笑)。 コメントありがとうございます
| 管理人 | 【2010/02/26 21:48】 TOP▲
無題
ミラさん初めまして 一昨日偶然こちらのブログを発見して、ひとつひとつの記事に「良くぞ言ってくれました!」とパソコンに向かってと叫んでおります。 マイケルは「商品」じゃな~い。 マイケルは「血と肉と愛」でできてるの。 彼の歌は「商品」じゃなくて「芸術」よね。 これからもお邪魔させてくださいませ。 私はWIZの頃からのファンです。 「EASE ON DANCE」を毎日毎日擦り切れるほど聞いていました。 でもマイケル探険は始めたばかり。ただいまブログで黒人音楽のルーツとマイケルについて調べて書いています。わからないことだらけなので、いろいろ教えてくださいね。 新しいアルバムのことも! あちこちで万歳の声ばかり聞こえるけどやっぱ違いますよね。 |
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