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| | 【2025/01/16 09:19 】 TOP▲
『Making HIStory』、エイドリアン・グラントとのインタビュー。Part.3
Part.2 からの続き Part.3Scream, Michael Jackson


Adrian Grant: あなたの音楽は今、もっと初期の頃の純粋にディスコな作品と比較して、より個人的な視点から書かれているんだろうか?

Michael Jackson: 僕はけっして、音楽をカテゴリー分けしないんだ、だって僕はけっして、座ってさぁこれからディスコ・ソングを書いてやるぞ、とか、ポップを、ロックを・・・なんて言わないからね。僕はただ、感情に従って、その瞬間に自分が経験していることに基づいて曲を書く。その瞬間がどこにあっても、その感情がどこにあっても、僕はその一瞬に夢中だったんだ。そこから僕は創り出したわけで、ほとんど罪みたいな気さえするよ、自分で書いた曲に自分の名前を付するなんてね、なぜなら、それらは別の源からのものなんだから。僕はそれらが通り抜けるただの筒なんだ、僕は本当にそう信じてるよ。それらは天から来るんだ。それらが僕を選ぶ、僕はそれらを選ばない。
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『Blood On The Dance Floor』、マイケル・ジャクソンAdrian Grant: 『Blood on the dance floor』(直訳すると、『ダンスフロアの上に血』)は、とても印象的なタイトルだね。これはエイズについての曲?

Michael Jackson: ノー、違うよ、少しもそうじゃない。実のところ、そのタイトルは僕が生み出したんじゃなくて、僕のエンジニア(=テディ・ライリー)がそのタイトルを考えたんだ、僕はそれをクールだと思ったし、それで僕はそのタイトルにからめて曲を書いた。そしてそれから、僕はミスを犯して謝罪したんだけど、テレビではそれは放送されなかったんだ。僕がイギリスにいた時に──ある時(1993年)、僕はイギリス国内に隠れていて、エルトン・ジョンが僕に家を貸してくれた。それで、僕は彼に(感謝を込めて)1曲捧げることに決めて、その曲が『Blood on the dance floor』だったんだ。でも、それが出た後に僕は言ったよ、「なぜ僕は全部の曲の中であの曲を捧げちゃったのか、『You are not alone』とかいろいろあったのに・・・」。だから僕はいつも、そのことを彼に謝りたいと思っていたんだ──(歌の意味内容に)彼は関係ないし、彼は親切で、素晴らしい人だよ。
(ミラ注・・・『Blood on the dance floor』のスリーブには、マイケルからエルトン・ジョンへの初めての献辞が掲載されている。エルトン・ジョンは同性愛者としても有名なため、「血」→「エイズ」といった意図せぬ連想が生まれ、このような釈明に至ったようです)

Adrian Grant: 亡くなったダイアナ妃とのつながりをあなたは感じてる?アルバム『HISTORY』上のたくさんの曲が、他人から受けるあなたの苦悩や被害感について語っているとすれば。

BADツアー、マイケル・ジャクソン、プリンセス・ダイアナMichael Jackson: イエス、とても感じてる。僕は彼女を理解していたと思う。僕たちが持ったその時間、それはとても親密で個人的なものだったし、僕たちはそういった話題について話したんだ。痛ましい、痛ましい喪失だと思う。僕自身のような人間や、他のアーティストたちは、彼女が使命としていたものの灯を受け継いでいくべきだと感じるし、僕はそういった理解を持っていると思う──それが僕がしていることであり、これからもやっていくことなんだ。彼女は輝かしい人だと思ったよ。

Adrian Grant: 『Tabloid junkie』が、ダイアナ妃が亡くなった悲劇の状況について光を当てると感じてる?

Michael Jackson: イエス、タブロイドはゴミの山なんだ。彼らをやっつける道があるべきだと思う。大きな焚き火を作るべきだよ、世界中のスタジアムとかでさ──全部一緒に山積みにして!ディスコ・レコードでそういうことがあったのを覚えてるでしょ、それを焼き払ったのさ、人々の目を覚ますためにね。ものすごい不法侵入なんだ。恐ろしいことだ。彼らは狩りをするんだ、怖いよ。そういった卑劣さが生まれて、彼らは自分が書いたものに関してその人がどう感じるかなんて、けっして考えないんだ。
マイケル・ジャクソン、『ゴースト』
Adrian Grant: ショート・フィルム『Ghosts』のアイデアは、いつ、どうやって生まれたの?

Michael Jackson: それは『アダムス・ファミリー』から始まったんだけど、彼らはその映画のためのテーマ曲(『Is it scary』)を欲しがっていて、僕はそれをやりたくなかった。それで、結局、僕たちはそこを外れた。それで、僕はショート・フィルムを作ることになって決着した。フィルムが大好き、映画が大好き、だから僕の次の使命は、映画を作ることだよ。それこそが、僕のこれからの人生の次の章で僕がやりたいことさ──映画とレコード。他に行く道はない。僕はフィルムをやって、レコードと、監督をするよ。

Adrian Grant: どんなタイプのフィルムでお目にかかることになるのかな?

Michael Jackson: すべてだよ、音楽ものだけじゃなくてドラマでも、悲哀ものでも──大好きなんだ。

Adrian Grant: 世界史におけるどの人物や出来事が、あなた自身の人生で大きな役割を果たしてきた?その理由は?

Michael Jackson: ジョン・F・ケネディだろうね、なぜなら、僕の世代の香りがするから、僕が小さかった頃のね。彼はアメリカの最も偉大な大統領だと思う。僕は公民権運動のいくつかはテレビで目にしたけど、個人的には全然経験はしてない、だけど、それはすべての人に影響したんだ。

マイケル・ジャクソン、ヒール・ザ・ワールドAdrian Grant: キャリアを通じて、あなたは絶え間なく、あなたのアートを次のレベルに引き上げてきた。将来開催されるあなたのライブ・パフォーマンスを、あなたはどう見る?

Michael Jackson: 僕はもうこれ以上ライブ・ショー(ワールド・ツアー)はやりたくない、もうやらないと思うよ!僕は残りの人生を、レコードやフィルムの制作に費やしたい。あちこちでスペシャル・ショーはいくつかやるだろうけどね。ほら、僕は5歳の頃からそれ(ツアー)をやってきたんだ、もうこれ以上やりたくない、でも、僕はそれがとても大好きなんだよ。僕が次の100年に創りたいこと、それはフィルム作品だ。

Adrian Grant: マイケル・ジャクソン史、人物像を、あなたはどう描く?

Michael Jackson: 僕がやってること、世界規模で、平和や愛や、世界中の子どもたちの苦境に対する意識を高める、そういうことをする才能と素質を与えられた人として。歌やダンスやフィルムを通じてそれは行われてきて──僕はそれこそが僕の使命だと思ってる、そして、そう選ばれて幸せだよ。
【END】
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