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| | 【2024/04/25 10:10 】 TOP▲
HEAL THE WORLD ~マキシシングル図鑑~
Heal  The Worldアルバム『DANGEROUS』からの・・・本国アメリカではこれが第5弾のシングルカットで、イギリスなど他のいくつかの国々では順番が少し前後していて、これは第6弾のシングルとなっています。

全米チャートでは、R&Bシングル・チャートで62位、総合のHOT100チャートで27位を記録。マイケル・ジャクソンの、全生涯のうちでも最も重要なこの1曲に、その順位と思われるかもしれませんが、アメリカのチャートでは、こういった崇高なメッセージ・ソングは、「わかりやすくラジオ乗りの良い男女のラブソング」に比べて、少し敬遠される傾向があり、これはヨーロッパでのヒットの傾向と大きく異なる点です。(顕著な例として、『HISTORY』の時期に、アメリカでは『YOU ARE NOT ALONE』が記録的なヒット曲になりましたが、ドイツやイギリスなどの欧州諸国では、環境を憂えた『EARTH SONG』が熱烈に歓迎され、マイケル史上、欧州で最も成功したシングルになっています。もちろん、そういった傾向は一概には言えず、『MAN IN THE MIRROR』のように、逆のチャート・アクション(米で1位、英で21位)を見せた曲もあります。)

よって、全英チャートでは元気よく2位まで上昇。ちなみに、この時に1位の座を占拠していたのは、ホイットニー・ヒューストンのモンスター・ヒット、エンダ~~~~~『I WILL ALWAYS LOVE YOU』なので、2位とはいっても、このUKチャートの反応は十分に大きなものだと言えるでしょう。
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このシングルカットでは、いわゆる「リミックス」は行われていないので──『ヒール・ザ・ワールド、エクステンデッド・アンダーグラウンド・ハウス・ミックス・ウィズ・ラップ』的なことにならなくて、本当に良かった!と、個人的には思っていますが(笑)──、収録トラック自体は、アルバムを買っていれば、カップリングを含め、すでにおなじみの曲目となっています。じゃあ、別にシングル盤を買う意味はないんじゃ?という意見も、ごもっとも。実際、白状すると、私はこのシングルを、発売当時は買っていなくて、あれだけ当時入り浸っていた近所のCD店でも、そもそも売られているのを見た記憶がないんですよね・・・つまり、レコード会社として、日本ではシングルCD自体の売り込みは、それほど強くは行われていなかったような印象があります(ただ、曲自体は、当時の日本のラジオでも堅実にヒットしていたのを覚えてます)。

で、我が家のCDラックから出てきたのは、ヨーロッパ盤1枚。これは、ごく最近、UKのオークション・セラーがCDを色々とまとめ売りしていたものを、底引き網漁のようにゴッソリ買ったところ、たまたま入っていた、というカタチで入手しました。マトモに買ってなくて、スマン。浮いたお金は、オーライ、何かちゃんと世の中の役に立つ使い方をしますよ!



ヨーロッパ盤では毎度おなじみ、7mmの厚さのスリム・ケースに入った「マキシ・シングル」の仕様、標準的な4トラック盤です。

オーストリア盤(UK・ヨーロッパで流通)
Michael Jackson HEAL THE WORLD
(5099765848854 /カタログNo. 658488 5)
1992年11月リリース
定価 ?

1. PRELUDE / HEAL THE WORLD [7" Edit] (4:31)
2. PRELUDE / HEAL THE WORLD [Album Version] (6:25)
3. SHE DRIVES ME WILD (3:41)
4. MAN IN THE MIRROR (4:55)

オススメ指数
収録内容充実度・・・★★★☆☆ シンプル。
ジャケ買い度・・・★★★★★ ディスクのプリントもとても可愛らしく、見た目的にも意外と人気。
レア度・・・★★☆☆☆ 定価以下で中古美品を容易に買える十分な流通量がある。
価格・・・UKからなら日本まで送料入れても800円くらいで余裕。
総合点・・・★★★★

heal_the_world_cover.jpg

先述のように、新たなリミックスなどの収録は無いので、曲目としては特にこれといって変わった部分はありません。「PRELUDE」とあるのは、おなじみの前奏部分、イントロ部分を指します。カップリングも、おなじみの通常の音源です。

このシングルはCDジャケットも、ショート・フィルムも、「マイケルのかっこいいダンスやビジュアル」などではありません。にもかかわらず、チャートでこの曲を2位まで押し上げてくれたUKを中心としたファンの間では、このシングルCDは、当時からなかなかの人気を誇っていて、一例を挙げると、ファンクラブ雑誌『OFF THE WALL』での毎号恒例の投票企画。「ベスト・シングル・カヴァー」部門で、3位にランクイン(OtW、93年の22号参照)。これは、あからさまにかっこいいマイケルのPR写真が使われた『WHO IS IT』『REMEMBER THE TIME』に次ぐ人気ということですから、意外に「ジャケ買い」なシングルだったようです。また、このタイトルやイラストは、ご存知の通り、この時期にマイケルが立ち上げたチャリティのシンボルでもあるため、このファンのプッシュは、ささやかな賛同表明という意味もあったと思います。

まぁ、難しいことを一切抜きにしても、単純に、すっごく良い曲ですからね!みんなで歌えるマンッ、インッ、ザ、ミラーも入ってるし。

Michael: 『HEAL THE WORLD』は、僕が今までにレコーディングしてきたすべての中で、僕のお気に入りの一つだよ。パブリックの啓発の歌だからね。人々の心の中に、これからも長く生き続けると、僕が思うものなんだ。何かとても特別なもの、何かとてもイノセントなもの、何かとても大切なものについての曲だから。(1996年の発言)

また、2001年のインタビューでも、「残りの人生で、たった1曲しかパフォームできないとしたら、どの曲を選びますか?」というキビシイ質問に対して、「うーーん、2、3曲選んじゃダメ?」と真剣に悩みつつも、真っ先に出てきたのは、この『HEAL THE WORLD』という答えでした。

ここまで本人に言われてしまうと、もう、このシングルは、リミックスが無いとか、カヴァーがMJの写真じゃないとかいった小さい話は、あんまし関係ありません、ファンにとってはある種の「お守り」みたいなモノです(笑)。たまたま手に入れて持ってる人(私です)、いつでも目につく場所に置いて、大事にしましょう。なんといっても、メロディや歌詞、歌声、曲そのものに、マイケルのメインの愛とメッセージ、そして、自身の音楽に対する揺るぎない自信がぎっしり詰め込まれた、マイケル渾身の、大お気に入りソングですからね!
heal_the_world_disc_uk.jpg


というわけで、『HEAL THE WORLD』の、全・公式ミックスは以下。

Album Version
7" Edit With Intro
7" Edit
Album Version - Spoken Version (プロモ盤 『Signature Series』収録)

のミックスが、アルバム『DANGEROUS』及び、上で紹介しているシングルCDでコレクトできたトラックです。特にリミックス等は行われていないので、基本的にはオリジナルのバージョン1本で、あとはイントロやセリフの有無、長さをエディットしたバリエーションということになります。

の『Signature Series』というのは、アメリカでわずかな枚数のプロモ盤が出回っただけの超レアな代物で、正式リリースは残念ながらキャンセル。一般発売はされていません。チャリティ趣旨に関してのマイケルからのメッセージ付きのバージョンとなっています。

  
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| マキシシングル図鑑 | コメント(0) | トラックバック() | 【2010/06/20 00:01 】 TOP▲
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