Part.2 からの続き Part.3 ラップしてみる?コミュニティ、信仰、両親への感謝。
GR: ある時点では、マイケル・ジャクソンとその兄弟たちは、音楽的には離れていたけれど、これはあなたの人生の中で兄弟が一緒になった瞬間だね?もちろんあなたはソロとしてのキャリアを続けていくだろうけど、大きなプラン、人生において青写真はどんなもの?まだやり残していることは何?これから何をやりたい? >> 続きを読む >>
Michael: サプライズがたくさんあるよ。フィルム。映画が好き。映画以外でも革新すること、表現を新たな次元に高めること。僕はミュージック・ビデオというメディアを「ショート・フィルム」として用いて、自分自身を次のレベルに高めたんだ。すごく喜びを感じるよ。
GR: 過去を振り返って考え込んだりすることはある?オゥ、神さま、『スリラー』は史上最大セールスの音楽的偉業だ、というふうに、腕を広げたりする? Michael: 僕はそのことはあまり強く考えないように努めてるんだ、なぜなら、僕はすべてやり遂げた、もう全部やったんだというふうな潜在意識を持ちたくないから。だから僕は家に賞やトロフィーを置かない。僕の家ではどこにもゴールド・レコードは見つからないよ。そういうものは、すべて成し遂げたんだ、という気にさせてしまうからね。僕がやってきたことを見てよ、なんてさ。僕は、まだ何も成し遂げてなんかいない、といつも感じていたいんだ。 GR: 「キング・オブ・ポップ」と、私は他のアーティストも目にするけれど──新しいのがあるよね──50セントがいるし、もうひとつ──名前は忘れちゃった、でも彼らは、ほとんど死にかけるような暴力的な攻撃から生き延びたことでよく知られているよね、彼らはヒップホップとかそういう連中で──大衆音楽の新しい時代なわけだよね──あなたはこれからもっと彼らのような、もっと今風のというか、そういう感じになっていくのかな、それとも、世の中はもっとポップとか伝統的なロックに戻って行くのかな? Michael: グレイトな音楽、グレイトなメロディは不滅だよ。カルチャーは変化するし、ファッションの変化、慣習が変わっても、グレイトな音楽は不滅だ。現在でも僕たちはモーツァルトと聴くし、チャイコフスキー、ラフマニノフ、他にもグレイトなものはすべてね。素晴らしい音楽というのは、素晴らしい彫刻や絵画のように、永遠なんだ。それが事実さ。 GR: 一方、私はバーブラ・ストライサンドにもインタビューしたんだ、彼女のキャリア上重要な時点にね、彼女はビージーズや他にもポピュラーなアーティストたちとデュエットしようとしていた──彼女はテンポを変えたりして、人々を驚かせた。あなたももっとヒップホップ寄りのアプローチだとかを考えてる? Michael: 僕はいろいろやってきたけど、僕の意見では・・・ GR: ラップするとか(笑)。 Michael: ・・・ぼ、僕が?僕はさすがにラップはしないけど、でも出来るかもしれないけど・・・僕は有名ラッパーたちのラップのヴァースがある曲を書いてきたし、でも、それは僕よりも彼らの方が上手だよ。 GR: あなたは感謝してるのでは?あなたの孤立した生活や長い間スターであるという事実にも関わらず、あなたとコミュニティの間にはずっと熱烈で心からの関係がある。そのことはあなたをサポートしている?それに支えられてる?そう思う? Michael: イエス、賛成だよ。己の隣人を愛することが重要だからね・・・ GR: それはどこから生ずるものかな・・・あなたの本能的とさえいえるその愛は、何に由来するのかな? Michael: 僕は心から思うんだけど、それは僕の母と、神、僕たちの育てられ方。父を尊敬することを僕たちは小さい時から教え込まれた。母はいつも聖書を手に僕たちを教育したんだ──僕たちはいつも礼拝に行ったものだ。週に4回、そうしたことを僕はすごく嬉しく思うよ、なぜなら、そういったことはすごく重要で価値あることだから。そういうこと無しでは、僕は自分がここまでうまくやって来られたかどうか分からない。 GR: あなたは今でもお父さんやお母さんと一緒に過ごしているの?今も彼らはここからそう遠くないよね。どんな関係なの?私も自分の母ととても仲が良いんだ。 Michael: それは素晴らしいね。(人生の)この段階になると、人は両親に、そして彼らが自分のためにやってくれたことに、より深く感謝するようになるものだよね。自分の人生の元や、彼らが教えてくれてきた素晴らしいことすべて、それらを回顧し始める。そういうものが表に出てくる。僕もたくさんのことが見えてきている。僕の父が僕に及ぼした影響の特徴や、僕の母のね。 GR: 私の友達のCheech、・・・彼が言うには、年を取るにつれ、鏡の中の自分の父親の顔が見える、とね。そんなふうに感じる?あなたも自分の父親に似てきたかな? Michael: 僕は多くの面で父にそっくりだよ。彼はとても強い。彼は戦士だ。彼はいつも僕たちにこう教えてきたんだ、勇気を持って、自信を持て、自分たちの理想を信じろ、と。そして何であろうと、遠すぎて手が届かない星なんか存在しない、けっして諦めるな。母も同じように僕たちに教えてくれた。 GR: あなたもまた戦士だということだね。 Michael: その通り。 GR: 自分自身をそのように見ているということだね。そのあたりをもう少し聞かせてくれる? Michael: 僕は、親切で寛大であろうと努めてる。人に与え、神が僕にお望みになるだろうと思うことを行うんだ。時々僕は祈りこう言う、「神よ、僕は次はどこに行けば良いのですか?ここから僕が何を行うことをお望みなのですか?」とね。そういう面では僕はいつもずっとスピリチュアルな人間なんだ。今に始まったことじゃなくてね。 ──スタジオにて、マイケル・ジャクソンのスポークス・パースン、裁判の状況などについて語る。 Part.4 に続く |
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