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『SISTER 2 SISTER』は、その名が示すとおり、「シスターからシスターへ」語りかけるような独特な親密さが特徴の、アメリカの黒人女性向け雑誌。2009年9月号、マイケル特集号に掲載された、元スポークスパースンの Raymone Bain のインタビューです。
![]() by Jamie Foster Brown ヘイ、S2Sファミリー、みんなには特別待遇でこの記事を贈るわ、とはいっても、書かなければ良かったのに、と思わないでもないの、なぜなら、マイケル・ジャクソンを失ったことは、いまだに大きな痛みを伴って響くから。何百万人もの人々が今も彼を追悼する、けれど、私の友 Raymone Bain のように彼を知る機会を得た人はごくわずか。彼女は彼の広報担当で、最終的には7年間にわたりゼネラル・マネージャーだった。 >> 続きを読む >> 彼女は、彼の一番の闇の時に、彼と一緒だった──少年虐待で告訴された、法廷での恐怖に満ちた5ヶ月間だ。嘲笑され、それでも尊敬される。軽蔑されて。憧れられて。彼は私たちに、単に色だけじゃなく行動においてもさまざまに変化する顔を見せ、人生は彼をぼこぼこに痛めつけたと同時に、まるで彼を聖人のように高めた。 この人物に関して、単純なものは何もない。彼は複雑で、創造的、才能豊かで、親切、鋭敏で、裕福で、ミステリアス──彼は法廷で容疑を晴らしたが、彼の潔白を、大勢が許さなかった。あの裁判に彼は犠牲を払い、彼は数ヶ月間、バーレーンへ逃避、アイルランド、ヴァージニアへさえも移り、ようやくカリフォルニアに戻って来て、そこで彼はとうとう亡くなった。彼はしかし、最愛のネヴァーランドにはけっして戻らなかった、警察によって、報道陣によって、そしてパブリックによって、すべては裁判の名の下に捜索され踏み荒らされた、おとぎの国。 私は、マイケルがレイモンを最初に雇った時に、彼女と一緒だった。彼女はまさに戦闘に飛び込んでいったのだ、彼女がそのような特権的な地位に就いたことを嫌う人々や、あるいは、彼が幼い少年たちと関係していると信じていた人々との。 マイケルが代弁者として選んだこのブラック・ウーマン、いったい全体、何者なの? 彼は、自分のクライアントのために戦う人間を選んだのだ。偉大な政治戦略家、ハミルトン・ジョーダンに、極めて忠実であれと教わった人間だ。彼女はライオンだ。彼女はベイビーフェイス、セリーナ・ウィリアムズ、ワシントンで二度市長を務めた Marion Barry、ボーイズIIメン、ボクシング王者 Macho Camacho のために戦ってきた。 ドン・キングとの戦いにさえ、彼女は勝ったなんて信じられるかしら?部屋じゅうで椅子や水が飛び交っていたという戦いに。20代の頃に彼女はホワイトハウスでジミー・カーターの一員として働いていたなんて信じられる?彼女はスペルマン・カレッジを卒業し、ジョージタウン大学から法律の学位を得た。賢いのよ。 マイケルの裁判中、レイモンは、マイケルのかけらを欲しがる世界中の報道陣3000人との大変な時を過ごした。同時に、彼女は弁護士たちやアシスタントたち、家族のメンバーの何人か、などなどなど、ともバトルしていた。彼らはただ、そこに彼女にいて欲しくなかったのだ。 レイモンが揺らぐのを、私は見たことがない。私は彼女が、マイク・タイソン級のパンチを敵から受けるのを見てきた、それでも彼女は跳ね返して、次のラウンドに備えるのだ。 私たちがこのインタビューを準備している間も、レイモンは途方もなく悲しかったのだ。友でありボスであったマイケル・ジャクソンが旅立つ少し前に、彼女は彼を訴えねばならず、それは彼が彼女と結んだ契約のいくつかを、彼が果たさなかったからだった。 今日、私たちは結局のところ、彼がすべて正しかったわけではないと思っている、けれど、彼女は彼を想うのだ。彼らはまるで戦友だったし、親しく、お互いリスペクトがあったのだ。レイモンは、マイケルの追悼式中、ジャクソン一家とともに座るよう招かれてさえいた。 私は、6日間ほどの日本滞在中に、彼ら二人と一緒にいる機会があった。さぁ、私にはみんなにシェアする特権があるわ、レイモントとの長い友情を、そして、彼女とマイケルとの関係を、彼が──天国に──昇って行ってしまうまでの。 さぁ、レイモンが私とS2S編集者サブリナ・パーカーに、すべてはどう始まったのか話すところから聞いてみましょう。 * * * * * * Raymone: 私がジョージアに、モハメド・アリと一緒に行って、彼をジミー・カーターに引き会わせたのを思い出すわ。会合が終わると、ジミー・カーターが私を脇へ引っ張って行って言ったの、「君、マイケル・ジャクソンを知ってる?彼と一緒に仕事ができたらと思うんだが。彼はすごくたくさん素晴らしいことをやってるじゃないか」。それで私は戻って、ボブ・ジョーンズに電話して、彼がそうなるようにしたの。それで彼らは記者会見をやって、それが「ヒール・ザ・ワールド」で・・・とか、何でもね。 (その当時は)私は本当にマイケルとの付き合いは何もなかったんだけど、この歴史があったの。私はかなりの数の理事会や委員会に出ていて──基金調達係がいたんだけど、私はいつもボブ・ジョーンズに電話してた。「フェドラ(帽子)を送ってもらえる?他に何か送ってもらえるかしら?」 彼はそうしてくれて、寄宿児(親に保護能力や養育資格がない場合に、無期限に病院にいる幼児)のためや、そういうチャリティすべてのお金を集める助けになったの。 Sabrina: マイケルにとって、ボブ・ジョーンズって誰なの? Raymone: 彼は、当時、彼の広報よ。それは大昔の話。2003年に戻るけど、Oracene(=ヴィーナス&セリーナ・ウィリアムズの母親)が言ったの、彼らがぜひ(マイケルに会いたい)って。それで、誰かが私に、Evvy Tavasci に電話するよう言ったの。 Sabrina: それは誰? Raymone: 彼の秘書、当時のね。それで、私は言ったの、「ヴィーナスとセリーナのウィリアムズ姉妹がマイケルにぜひ会いたがっていて、彼らに何か特別なことをしてあげたいんだけど──彼らを連れて行って、彼に合わせてあげることは可能かしら?そのことはサプライズにしたいの」。彼女は言ったわ、「マイケルも彼女たちに喜んで会うでしょう。彼も彼女たちがすごく大好きです」。 それで、私は彼女たちにサプライズがあるのと言ったんだけど、(ヴィーナスとセリーナの姉妹たちの)Isha と Yetunde と Lyndrea と、(両親の) Oracene と Richard には、サプライズが何なのかを教えなくちゃならなかった。 Jamie: 全員が行ったの? Raymone: Yetunde と彼女の子ども、 Lyndrea と Isha が行ったわ。それで、私はこれ全部を、テニス・トーナメントの期間中に計画しなくちゃいけなかったの。その同じ日にヴィーナスには記者会見があった。で、彼らは私に聞いてた、「ねぇ、私たちどこに行こうとしてるの?」「言えないのよ!」 それで、私たちは405号線を北に進んだ。セリーナが、「ちょっと待ってよ、私たち永遠にドライブしてきたわよ」。ヴィーナスも、「サプライズって、どこに行くの?ちゃんと驚くから、言ってよ」。 Isha もみんなも「教えられないんだ」という調子。悪事に共犯がいるってすごいことね。私たちはドライブ、ドライブ。ついにセリーナが、「聞いて、私疲れたわ。車を止めて私を降ろしてくれるか、引き返すか、どこに向かってるのか教えるか、どれかにしてよ」。私は、「ちょっとチーズバーガーでも食べましょうか」。それで、私たちはそこで止まって、ハンバーガー・ショップでいろいろ買ったの。 セリーナがとうとう、「あのさ。もうお腹もいっぱい。どこへ向かってるのか教えてくれるか、引き返すか、どっちかよ」。 あなたに正直に言うとね、彼らはすごくスウィートだったわ、だって普通は「ここからどこに行くの?」なんて1時間言いながらドライブするなんて、ないでしょ。 それで、私は言ったの、「あなたたち、マイケル・ジャクソンに会いたかったはずだと思うんだけど」。「何ですって!そこに向かってるなんて言わないでよ!言わないでよ!」 それで、私たちは途中で停まって、マイケル・ジャクソンのCDを買ったと思うわ。CDを買ったか、無かったかもしれないけど、とにかく、彼らはマイケル・ジャクソンの曲を道中ずっと歌ってた。 それで、私たちは到着して、歩いて入って行った。彼が出てきて、そしたらセリーナは、文字通り、私の肩に寄りかかってきちゃったのよ。 Jamie: (笑)彼女の身長で! Raymone: それにヴィーナス!彼が出て来て挨拶をする。私は、私以外の誰も挨拶ができないなんて思わなかったわよ。たしか私はセリーナをつねって、彼女はやっと挨拶したと思うわ。それから彼は私たちを個人的に案内とか色々、連れて行ってくれた。私たちは歩き回ったり、彼は素晴らしいディナーを用意してくれたの。セリーナと私が一番おしゃべりだったわね──他のみんなは静かだったわ。 Yetunde の子どもたちがいたんだけど、彼らはプリンスやパリスと一緒に遊んでた。ブランケットはその時、まだ4か5ヶ月くらいだったわ。私たちは Grace(マイケルの子どもたちの元乳母)に会って、彼女はワンダフルで上品な人で、教養があって、ただただ素晴らしいの。 それで、マイケルは私たちを案内しながら話していた。他のみんなはただ静かにしていたけど、セリーナと私がみんなの内気を打ち壊していたの、私たちはすごくおしゃべりだから。私たちはただお喋り、お喋り、お喋りよ。 それでセリーナが言ったの、「手袋やジャケットが一つも見てないわ」。私も、「私も見てないわね」と言ったら、彼女が、「ねぇ、彼に聞いてみるのって無作法かしら?」と言うから、私は「さぁ、もう私たちはネヴァーランドの出口にいるんだから、聞いてみた方がいいかもね」。彼女ったら、「えぇと、あなたが彼に聞く?」 私は、「ノー、あなたが聞くのよ」。いまや全員が静かになってしまったわけ。みんな私たち二人がこそこそやってるなんて知らないのよ。 それでマイケルが、「なぁに?」 セリーナと私はただ笑ったりくすくすしたり、囁いたり。それでマイケルは、「どうしたの?」 それで私たちは、「あのね、私たち、あなたのたくさんの賞やジャケットや手袋とかを見ていないでしょ。見られたらいいなぁ」。セリーナが尋ねたの、「なぜここには置いて無いの?」 すると彼が言ったの、「あぁ、僕の子どもたちを巻き込んでしまいたくないんだ、僕が誰で、僕が何なのかってことにね」。それを聞いて私はすぐに感銘を受けたし、ただ素晴らしい気持ちだったわ。彼らは素晴らしい子どもたちだったもの。 それで彼が言った、「オゥ、君たち、あれが見たいの?えぇと、何が見たい?」「えぇと、ジャケットや、手袋、靴、帽子、賞とか」。 彼は私たちを自分のベッドルームに連れて行ってくれて、クローゼットの中に案内した。セリーナと私は着てみたの、たしか、クローゼットの中のジャケットをどれもね。私たちは、「オゥ、ノー、こんなの良いのかな?」って感じだった。彼は、「どうぞ、良いよ」と言ったわ。 彼は最高に素敵で、優雅で親切で・・・セリーナが言ったの、「彼、私たちに一つ、くれないかなぁ」。私は、「ノー、それってさすがに少し無作法過ぎよ」。それにしても、あれは重たかったわ。30ポンドはあったに違いないわ!あなたも一つ手に取れば分かるわ、あのジャケットの重量は、すごく重たいのよ。 Jamie: で、彼はそれを着て踊ってたわけよね。 Raymone: 私たちは彼に聞いたの、「こんなに重さのあるジャケットを着ながら、まるで空中にいるみたいにムーンウォークできるなんて、どんな世界なの?」 彼は笑い出して、「あぁ、ほら、僕はリハーサルするし、慣れていくよ」。 私たちは満足したわ。私たちはマイケル・ジャクソンのジャケットを全部試着していたの──一着づつ、全部っていう意味よ、私たちは着たに違いないって思うわ。私たちはお菓子屋さんに来た子どもみたいだったの。彼はホントに良くしてくれて、彼の小さな子どもたちもホントにナイスだった。プリンスが私たちを自分のベッドルームに連れて行ってくれて、おもちゃとか、彼の好きなものを私たちに見せてくれたのよ。 Part.2 に続く ![]() |
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