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| | 【2025/01/16 00:45 】 TOP▲
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ハイ、約束通り、今日は彼が案内役です。
もはや「本人に似てる、似てない」なんて野暮な議論は超越して、「彼自身」が、多くの人にこんなにも長く愛されてきた、そういう存在です。バービーやケンやブルック・シールズ・ドールたちと一緒に、今も全米(&全世界)のキッズ(&アダルト)のおもちゃ箱に──そうだなぁ、何体くらい存在するのかなぁ?レコードの『スリラー』は一説には1億枚、などと言われていますが、ドールの『スリラー』も、おそらく半端ではない数が出ているはず。 >> 続きを読む >>
70年代、80年代、90年代、00年代、そして昨今でさえも、いかに多種多様な「マイケル・ジャクソン・グッズ」が売り出されてきたか、ということからも、マイケル・ジャクソンの人気(と、それに便乗して稼ごうとする人たちがどれだけ多かったか)の物凄さが感じられます。マイケル・ジャクソン・チョコレート、マイケル・ジャクソン・ガム、マイケル・ジャクソン・メモ帳やらノートやらジュースやらピンバッジやらキーホルダーやら・・・とにかく思いつく限り、何でも・・・もちろん、なかには最低な下衆の連中が作った権利侵害品も数多くあったでしょうが、そういったゴミは自然と淘汰されて消えていくものです。ファンのコレクションの中に長く残っていて、今も話題になるようなグッズたちには、みんなそれぞれ、エキサイティングで楽しかった思い出と、今も生き続ける命が宿っている・・・なんていうと、ちょっとカルトな感じに聞こえるかもしれませんが、「人形」となると、やっぱ、誰でも少なからず何かスピリットを感じてしまいますよね??
「古文書」を紐解いてみましょう──知る人ぞ知る、UKのファン雑誌『Off the Wall』18号、1992年10/11月号からの1ページ。 このページは、グッズ通販などの広告ページではなく、この記事が書かれた1992年の時点からの視点で、「かつてこういうマイケル人形が作られた、これこれこういう貴重な人形で・・・さらに情報をお持ちの方は、OtW事務局までご一報を!」という、ちょっと「な○でも鑑定団」テイストな、無性にワクワクする書き方がなされています。私は当時、この記事を見て、「わー、マイケルが人形になってる、なんてスゴイんだ!いつか外国に行ったら、買いたいなー!」と、小学生らしく、わけも分からず狂喜乱舞していたものです(本当です)。 現存数から考えれば、この人形は2010年現在でもけっして「レア」とは言えず、状態を気にしなければ、ネット・オークションなどで2000~4000円程度から買える、年代モノとしては比較的カジュアルなアイテムです(元々、高価な商品ではなく、あくまでも子どもがお小遣いで買えるお人形。作りも極めてチープ、そこがかわいい)。ですが、言うまでもなく、1983年とか1992年とかというのは、インターネットもネット・オークションも無い時代。アメリカでは爆発的に流通したこのMJ人形も、日本や、OtW誌の本拠地イギリスでは、「あこがれの舶来物、海を越えてやって来たお人形~」って感じで、今以上に貴重品に思えたに違いない。 前置きが長くなりましたが、そういう時代背景を踏まえて、記事を読んでみましょう。 DOLLS マイケル・ジャクソンのようには見えないかもしれないが、もしもあなたがそれを手に入れていたのなら、ぜひそのまま持っておくように。価値があるかもしれないよ。 高さ約11.25インチ、ザ・マイケル・ジャクソン・ドールは、OtW読者の間では、なかなかのコレクターズ・アイテムだ。曲がる脚と動かせる腕で、本人のダンス・ステップもビシッと再現可能、さらに、マイケルでさえも出来ないような動きも! この人形、4歳以上からの子どもたち向け(とはいえ、私のリサーチでは、実際は40歳以上、の方が近いようだ!)であるが、オリジナルではスタンドとマイクロフォンが付属していた。アメリカで1983年に5種類が製造され、それぞれ以下のイベントの衣装が着せられていた: ・グラミー賞(青のお巡りさん) ・ビート・イット ・スリラー ・アメリカン・ミュージック・アワード(赤のお巡りさん) ・ビリー・ジーン 人形は、ニューヨークを拠点とする LJN Toys Ltd.という会社が製造し、その会社は1987年につぶれた。LJN はこの人形をイギリスには配給しなかったが、それでも数多くが海を渡ってやって来た・・・(中略) 人形は、7年前とは持ち主も変わり、1.99ポンドから10.00ポンド、カー・ブート・セール(=フリーマーケットのようなもの)や個人売買、中古品の店でしか手に入らないようになったように思われるが、昨今この人形を手放そうと考えている人はみな、OtWの価格よりも高い金額を期待するようだ。 ヨーク・キャッスル・ミュージアムが一体所有していて、人形展の一部として1年間展示された; マイケルは、アバやシンディの仲間としてコレクションのなかに自らを発見(するだろう)──ヨーク・ミュージアムによれば、「マイケルは、子どもたちやティーンエイジャーたちにとって、先頭に立つ時代のお手本として見られていました」。ほらね、人形としてでさえ、マイケルは正しいお手本を示すのだ! これらの人形や、他のジャクソン・グッズに関する情報をお持ちの方は、以下の住所OtWまでお便りを: OFF the WALL 私書箱・・・・・・ ちなみに、5種類のうち、2010年現在オークションなどでよく見かけるのはやはりスリラー、AMA、グラミーの衣装のものかな。ビート・イットもたまに見かけます。なぜかビリー・ジーンは一番見かける頻度が少ないような気がするのですが、キッズ向けのドールということで、やはり黒よりもカラフルで豪華な印象の衣装の方が受けたのかもしれませんね。もちろん衣装だけのパッケージも出ているので、1体の人形で着せ替えて遊べます。 (そして、服を脱がすとなかなか衝撃的なチープさが・・・!本来着せ替え人形は、服を着せてなんぼのモノであり、ボディの造形は非常に大雑把。服を着ていないと、はっきり言ってモデルが誰なのか忘れそうになる(笑)。それから、以前、この人形を数多く扱っている輸入おもちゃ屋の人が、「足首から下のパーツが両足とも左足、とか、ちょっとした不良品率も割と高い」みたいなことも言っていました。しかもその程度の品質のばらつきは不良品とはみなされず、普通に売られる。当然、1体1体の顔つきなんかもけっこう個体差で違ってくるわけで・・・チープなりに、愛着の沸くドールです。) 「わーい、立体マイケル、3Dのスリラーだ!ゾンビに囲まれたー!なんで笑顔でマイク持ってるのさ。ジョーン!オーラちゃーん!」(マウスを乗せて3D) |
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