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| | 【2024/03/19 14:59 】 TOP▲
THIS TIME AROUND ~マキシシングル図鑑・番外編~
今回は、マキシシングル図鑑の補足ページです。もしかしたらアメリカでシングルカット・・・となった可能性が、けっこう高かったんですが、結果としてはそうならなかった曲、『THIS TIME AROUND』について、載せておきます。この曲の、一般発売向けのEPIC正規のアメリカ盤シングルCDというものは存在しません。12”シングル(アナログ・レコード)とCDシングルの複数のバージョンのプロモ盤が出回ったのみです。(欧米のアマゾンのカタログには、いくつか『THIS TIME AROUND』のページが登録されていますが、これらは一般商品ではなく、コレクターズ・アイテム扱いのプロモ盤のようです。)

アルバムからの3rdシングルとして、世界的には『EARTH SONG』がプロモーションされていた頃に、アメリカでは、『THIS TIME AROUND』もじわじわと人気を集めていて、全米のR&Bエアプレイ・チャートで23位まで昇っています。
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アメリカ盤・プロモ 【CDシングル】
Michael Jackson - THIS TIME AROUND / EARTH SONG
( カタログNo. ESK 7521 )
1995年11月リリース
非売品(プロモ)

1. THIS TIME AROUND [Dallas Clean Album Remix]
2. THIS TIME AROUND [David Mitson Clean Album Mix]
3. THIS TIME AROUND [Dallas Radio Remix ]
4. THIS TIME AROUND [Dallas Radio Remix Without Rap]
5. THIS TIME AROUND [Maurice's Hip Hop Around Mix With Drop]
6. THIS TIME AROUND [Maurice's Hip Hop Around Mix Without Rap]
7. THIS TIME AROUND [Maurice's Club Around Radio Mix]
8. THIS TIME AROUND [D.M. Radio Mix]
9. EARTH SONG [Radio Edit]
10. EARTH SONG [Album Version]
11. EARTH SONG [Hani's Radio Experience]



当サイトでは、基本的にCDシングルを重点的に紹介していますが、今日は例外ってことで。
この曲の場合、2010年現在、上記のCDの方のプロモ盤はかな~りレアで、私も現物は触ったことがありません。ネット・オークションなどでも、見かける機会が圧倒的に多いのは、12"(アナログ・レコード)のバージョンのプロモ盤です。ということで、以下はCDではありませんので、お間違えなく・・・集めてる人、いるかな?

アメリカ盤・プロモ 【12" シングル・2枚組】
Michael Jackson - THIS TIME AROUND
( カタログNo. EAS 7603 / 7604 )
1995年11月リリース
非売品(プロモ)

(A1) 1. THIS TIME AROUND [D.M. Mad Club Mix] (10:23)
(A2) 2. THIS TIME AROUND [D.M. Radio Mix] (4:05)
(B1) 3. THIS TIME AROUND [Maurice's Club Around Mix] (9:00)
(B2) 4. THIS TIME AROUND [Georgie's House’n Around Mix] (6:04)
(C1) 5. THIS TIME AROUND [The Timeland Dub] (7:22)
(C2) 6. THIS TIME AROUND [The Neverland Dub (Aftermath)] (7:46)
(D1) 7. THIS TIME AROUND [The Don's Control This Dub] (4:30)
(D2) 8. THIS TIME AROUND [UBQ's Opéra Vibe Dub] (7:00)
(D3) 9. THIS TIME AROUND [D.M. Bang Da Drums Mix] (6:34)



アメリカ盤・プロモ 【12" シングル】
Michael Jackson - THIS TIME AROUND
( カタログNo. EAS 7606 )
1995年11月リリース
非売品(プロモ)

1. THIS TIME AROUND [Dallas Main Extended Mix]
2. THIS TIME AROUND [Maurice's Hip Hop]
3. THIS TIME AROUND [Maurice's Hip Hop Around Mix Without Rap]
4. THIS TIME AROUND [Dallas Main Mix]
5. THIS TIME AROUND [Dallas Main Mix Without Rap]



アメリカ盤・プロモ 【12" シングル】
Michael Jackson - THIS TIME AROUND
( カタログNo. EAS 7607 )
1995年11月リリース
非売品(プロモ)

1. THIS TIME AROUND [Uno Clio 12'' Master Mix]
2. THIS TIME AROUND [D.M. AM Mix]
3. THIS TIME AROUND [D.M. Mad Dub]
4. THIS TIME AROUND [Uno Clio Dub Mix]



とりあえず、ざっと・・・『THIS TIME AROUND』の、全・公式ミックスは以下、ということになっています。は、アルバム『HISTORY』収録。は、97年リリースのアルバム『BLOOD ON THE DANCE FLOOR - HISTORY IN THE MIX』に収録。

Album Version
Instrumental Version
D.M. Mad Club Mix #1
D.M. Mad Club Mix #2 (同タイトルだが異なるミックスが存在。)
D.M. Radio Mix
D.M. Mad Dub
D.M. AM Mix
D.M. Bang Da Drums Mix
Maurice's Hip Hop Around Mix With Drop
Maurice's Hip Hop Around Mix With Drop (Without Rap)
Maurice's Club Around Mix
Maurice's Club Around Radio Mix
Maurice's Hip Hop Around Mix
Maurice's Hip Hop Around Mix Without Rap
The Neverland Dub (Aftermath)
The Don's Control This Dub
The Timeland Dub
1995mtv_vma.jpgUBQ's Opéra Vibe Dub
Dallas Clean Album Remix
Dallas Main Extended Mix
Dallas Main Mix
Dallas Main Mix Without Rap
Dallas Radio Remix
Dallas Radio Remix Without Rap
David Mitson Clean Album Mix
David Mitson Clean Edit
Georgie's House n Around Mix
Georgie's House n Around Edit
Uno Clio 12'' Master Mix
Uno Clio Dub Mix



リミックス・トラックの多さから、シングル候補だった面影が感じられますが、逆に言えば、正式のシングルにならなかったゆえにトラックが整理され切らずにバタバタとたくさんバージョンを残している、ということかもしれません。とにかく、一般向けの正規のシングル・リリースには至りませんでしたから、上記のほとんどの聞きなれないミックス群は、プロモ・オンリーのトラックです。

以下は余談&お説教です

この手の運命を辿った曲は、後々、いわゆる「プロモ盤」というヤツがネットオークションなどで高値取引されるようになるんですが、本来は、プロモ盤というのは、それ自体が売り物ではなく、業界向けに配布されるいわば「業務用サンプル」。それがラジオやクラブでプレイされたり、専門家がレビューを書いたり・・・という目的のために出回る音源のことです。この段階では、あくまでも正式なパッケージングはされていませんから、それらを大っぴらに「マイケル・ジャクソンのディスコグラフィー」と考えるのは、個人的にはいかがなものかと思いますし、私自身、わざわざ集めている人ではないんですが、ある程度はデータを知っていると、役に立つこともあろうかと思ったので、こうして書いています。

役に立つ、というのは、一つには、「偽装プロモ盤にだまされないで!」ということです。

私は eBay.uk で実際にこういうページを目にしたことがあります・・・「初心者のあなたは知らないかもしれないけど、これは当時、JAPAN ONLY で限定発売されたMJのとてもレアなリミックス企画盤のプロモ盤で、現在は世界で50枚しか流通していなくて、あなたが聴いたことのないレアなリミックスと、かっこいいジャケ写が印刷されています。あたかも素人PCの手焼き風に見えるかもしれませんが、それはプロモ盤だからです、ちゃんとEPIC正規盤です!うちは海賊盤や違法商品は売りません」・・・・・・you know......この話の場合は、全体がフェイクだとすぐにばれてしまうお粗末な出来ばえでした。だって、そんな企画盤は存在したことがないって私は知っているし、そもそも、JAPANONLY のはずなのに、ディスクに日本語ではない異国情緒たっぷりの東洋の某国の文字が・・・ この例は、見破ることができたからまだしも、もっと紛らわしい巧妙なインチキレコードも、いまだにけっこう見受けられます。

その手の詐欺盤によく狙われるのが、例えばこの『THIS TIME AROUND』や、リミックスが優秀でなおかつ正規盤が多少プレミア化している『IN THE CLOSET』、『REMEMBER THE TIME』などなど。他にも、「アルバム未収録」とか、「未発表曲」などの甘い言葉で、違法・粗悪な質のゴミ盤を売りつけようとします。(表面的には、かっこいいジャケ写を違法に利用していることが多いですが、正体は卑怯な詐欺です。)

何度も言ってきて、繰り返しになってしまうんですが──ただ「他の人が持ってない、珍しい」といって、ブートレッグ(海賊盤)や違法リーク音源を収集して、「自分はいかにも業界通の玄人」とか、「自分は誰かの大大大ファン」と思い込んでいる人を見ると、私はいつも情けなく悲しくなります。「海賊盤は悪いって知ってるけど、内容がすごくいいから仕方ない。愛があるから免責してね」みたいな言い草を聞くと、ますますガックリきちゃう・・・

もちろん、オークションのプロモ盤はすべて怪しくてダメ、というわけじゃありません。正規のプロモ盤自体は、堂々と世にリリースされたレコードですから、ブート盤や暴力団の資金源などとはまったく関係のない別物です。廃業したDJが 身辺整理で手持ちのレコードを放出してるのに出くわすことも、たまにはあります。良心的なオファーでやり取りされている個人的なお宝コレクションも、数多く流通しているのです(時には、個人的な自慢話とか逸話付きで・・・「自分はマイケルにサインしてもらった宝を持ってる!売らない!見せるだけ~!的な (笑))。そこが楽しいとこですよね。また、ネットに限らず、リアル・ワールドで探し物を手伝ってくれる、音楽好きのための誠実なレコードショップもまだ まだ街にたくさんあると思います。だから、ニセモノの Wacko盤(イヤな造語だ!)なんかに、1円も出しちゃダメよ!

さて、愚痴グチこぼすのはこのへんにして──この曲はいずれのプロモも、世界中のマニアックなファンが狙う人気盤。しかも絶対数が少ないので、なかなか「1000円くらいで・・・」というのは難しくて、まぁそれでも、12" なら5000~6000円くらいで見つかれば、まぁまぁかな?シビア過ぎるかしらん。誰か~!私(30歳の良い子)のクリスマスのプレゼントに、2,3枚買ってちょ~

次回、マキシシングルは本線に戻ります。Keep caring about us!!!

  
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| マキシシングル図鑑 | コメント(1) | トラックバック() | 【2010/10/06 00:17 】 TOP▲
1/6編集長の憂鬱。 It's all about money...ホームEARTH SONG (2/2) ~マキシシングル図鑑~
コメント

無題

はじめまして!最近ファンになった私にも、いろいろ教えてくださってありがとうございます。知りたかった情報です!マキシシングルについて、書いてくれているサイトがあまりなくて。。。めちゃくちゃカッコイイリミックスがたくさんあるのに! This Time Around のリミックスも、きっと素敵なんでしょうね~。
| you | | 編集 | 【2010/10/07 22:51】 TOP▲

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