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| | 【2025/01/15 19:55 】 TOP▲
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100%マイケル・ジャクソンの『OFF the WALL』という楽しすぎる専門雑誌が、かつてイギリスに存在しました。とにかく、全部マイケル。なんてったって、「ザ・ワールズ・グレイテスト・ジャクソン・マガジン」と銘打ってあるくらいで、UKのファンクラブが主体となって刊行されていたものなのです。マイケル本人の「公認」を得ていたらしく、なんとも嬉しそうにMJJのオフィシャル・トレードマークを印刷してあったりする、とにかくラブリーな雑誌でした。 >> 続きを読む >>
この雑誌が全盛だった頃といえば、アルバムで言えば『BAD』『デンジャラス』。今と違ってインターネットがあるわけでもなく、MTVがどこの家でも観られるというわけでもなく、ミラたち一般のファン(しかもUK・US以外の国在住)は、なかなかちゃんとしたマイケル情報を手に入れる機会が少なかったものです。そんななか、たしか東京の楽器店だったか、この舶来モノのこの雑誌を取り扱っており、日本の音楽雑誌に広告を載せていて、地方在住の中学生のミラは、少ない小遣いを振り絞って、UK→東京経由→ミラでこのマニアックな雑誌を何号か取り寄せていました。
当時この雑誌のリーダーであった Adrian Grant さんというのは、80年代からマイケルのごく普通のファンだったそうで、好き過ぎて手作りのマイケル・マガジンを創刊してしまったらしい。だから、第一号の表紙(右参照)なんぞは、涙ぐましい手書き『オフ・ザ・ウォール』!ウマ下手でさえもない感じが、なんとも素晴らしい。号を重ねるごとに雑誌としての体裁も整ってきて、なんと、マイケル本人に認められる地位を確立、海の向こうのミラのような末端のファンにまで情報を届けてくれる、頼もしいソースとなったのです。 心の底からのファンが作っていた雑誌なので、中身は「マイケルが好きだ!」という空気に満ちています。世界中のファンからの手紙やイラスト、マニアックな人気投票(シングルのジャケットで一番好きなのは?とか)、文通友達募集コーナー、マイケルのツアー追っかけ道中レポート、何月何日にマイケルはどこそこの記者会見でこう言った、とか、授賞式でこんなスピーチをした、マイケルのトリビア、マイケルあるある・・・もう、ただひたすら「マイケルが好きだ!」w もちろん、追っかけといっても、意地悪な芸能パパラッチと、誇り高いファン代表のOtW記者たちの姿勢はまったく別物です。マイケルを不意打ちして撮影したような写真などは当然ありませんし、デンジャラス・ツアーの追っかけレポートは、例えばこうです。 マイケルの公演に合わせてイスタンブールに滞在するOtWの取材グループが、故意でなく都合で偶然に、マイケル団と同じホテルに泊まることに。 『マイケルと同じホテルに泊まることになるなんて、本当に大スリルだった。トイレでマイケルにばったり出くわすとかそんなこと、絶対に無いと分かっていても、だ! 最初の晩、私たちは、マイケルが階下に下りてホテルの映画館で『ジュラシック・パーク』を観に行くのを発見した。私たちもそこに乗り込んで行って、一緒に観てやろうかと思ったのだが、思いなおした──なんてバカなことを! そこで、私たちはマイケルが出て来るのを待つことにしたのだが、マイケルは素早くエレベーターに案内されてしまい、私が見たのは、マイケルのポニーテールの先っちょだけだった! 彼はエレベーターの側の壁に大きくサインをし、ホテルは、それが消えてしまわないようにと、ガラス板のカバーを設置した。 コンサートは素晴らしく、前(テル・アビブ)の公演ほど観客に押し潰されることはなかった。トルコは少し寒く、マイケルは『I Just Can't Stop Loving You』を歌う間、『Jam』のシルバーのジャケットを着ていた。またあのジャケットが見られるなんて、とっても嬉しかった!・・・』 こんな感じで、徹底的にファン目線。 よく、「マイケルは取材嫌い」というような言い方がされますが、それは悪質な記事を捏造する連中を当然避けているだけのことなのであって、マイケルが特別に心を閉ざした人間だったわけではありません。それどころか、ああいった状況に置かれながら、むしろ常にとてもオープン・マインドだった。 だから、このファンの手作り感溢れる OtW誌に対しても、また Adrian Grant 氏にも好意的で、独占インタビューにも応じているし、ファンをネバーランドに招待するイベントも度々行っています。Adrian Grant 氏は、マイケルのスタジオにさえ何度も入ることを許され、いくつかの未発表曲を耳にしたのだとか・・・!ファンとして、それ以上の光栄があるでしょうか! そんな Adrian、すっかりマイケル専門家として立派になり、雑誌の後にも、マイケル本をいくつか出していて、ミラはコチラの方は読んだことがないのですが、いずれも評価は高いようです。最新版の『マイケル・ジャクソン ビジュアル・ドキュメンタリー』は、時期的に売れそうだから出してみた、というレベルのものとは違うと思います。それ以前の『ビジュアル・ドキュメンタリー』シリーズの刊行年を見れば分かるのですが、スキャンダルでマイケルが辛い時期にも、マイケル支持の姿勢が揺らぐことがまったくありません。 最新版は、日本ではまだ流通していませんが、本国UKのアマゾンを覗いてみたところ、すでに評価満点を獲得している模様。 それにしても、マイケルへの尊敬の深まりとともに版を重ねてきた『ビジュアル・ドキュメンタリー』シリーズ、ついにこれが最後になってしまうのかどうか・・・We miss you, Michael!! |
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