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| | 【2024/04/27 11:49 】 TOP▲
2001年、『USA TODAY』紙のインタビュー。Part.2
Part.1 からの続き Part.2


──ニューヨークでのコンサートは、あなたにとって12年ぶりのものでした。ナーバスになりましたか?

Michael: ノー。兄弟たちと再び一緒に戻って来られて光栄だったよ。プロデューサーは、さまざまな分野で努力する著名人たちのパレードにしたかったんだ。彼らに挨拶をしてもらって、僕はものすごく光栄だった。心温まる、ハッピーな、楽しい機会だったよ。

──兄弟たちとツアーすることは考えている?

Michael: それはないと思う。彼らと一緒にアルバム制作が出来たらいいなとは思うけれど、ツアーはない。彼らはツアーがやりたいだろうけど。でも僕は別のことを進めたいと思ってるし。肉体的に、ツアーはものすごく消耗するんだ。ステージの上にいる時というのは、2時間のマラソンのようなものだよ。僕は毎回ショーの前後に体重を量る、すると、優に10ポンドは減っている。ステージじゅうが汗だよ。それからホテルに着いて、アドレナリンが頂点に達しているから眠れない。そして次の日もショーをこなさなければいけない。タフだよ。
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──もしツアーをやらないのなら、あなたはどうやって世間の期待やあなた自身のパフォームへの欲求を満足させる?

Michael: 自分で僕自身のスペシャルを監督して、僕に触れるような曲をやりたいな。何かもっと親密なもの、魂やハートからの、スポットライト一つだけのね。

──『Invincible』がここや多くの国々ででチャートの首位に立って、あなたはどういった反応を?

Michael: ラヴリーな感覚だったよ。そういったすべての愛を目にして、僕は幸せの涙を流したよ。

──『Invincible』の制作には数年かかりました。あなたの完璧主義がプロセスを遅らせたのですか?

Michael: 僕は曲に全然満足出来なかったから時間がかかった。僕は大量に曲を書いて、それを投げ捨てて、またもっと曲を書くんだ。みんな言うよ、「どうかしてるんじゃないの?それはアルバムに入れる曲じゃないか」、でも僕はこう言う、「こっちの曲の方がもっと良くない?」 CDでは75分だけ聴くことになるわけで、僕らは限界まで追求するんだ。

──『Invincible』では、心に一つのテーマを持ってアプローチしたの?

Michael: 僕はけっしてテーマは考えない。僕は音楽そのものに自らクリエイトさせる。あらゆる種類のサウンド、あらゆる色のポプリ(=作品集、ごった煮)になれば良いと思うんだ、何かみんなのための、アイルランドの農夫からハーレムのトイレ掃除のレディまでね。

──時を経て、曲を書くことは(以前よりも)楽に出来るようになった?

Michael: この世で一番骨の折れない仕事だよ、だって何もしなくていいんだから。こんなこと言いたくはないんだけど、でもそれが真実なんだ。天がそれをまさにひざの上に落としてくれる、完全な状態でね。本物の宝石はそうやってやって来るんだ。ピアノの前に座って構えてこう言うことは出来る、「オーケイ、書かれたことのないような最高に偉大な曲をこれから書いてやろう」、で、何も無しさ。でも、通りを散歩していたり、シャワーしてたり、遊んでいたりすると、ブーン、それは頭の中を直撃さ。僕はすごくたくさんそうやって書いてきた。僕はピンボール・マシンで遊んでいる、すると、僕は階段を走って上がって小さなテープ・レコーダーを手に取って、吹き込み始めなくちゃいけなくなるわけさ。僕はすべて完全な状態でそれを聴く、ストリングスはどうなっていくのか、ベースはどうなっていくのか、ハープシコードとか、すべてね。

──そのサウンドをテープに移しかえるのが難しいのかな?

Michael: そこが苛立つところさ。僕の頭の中ではそれは完成してるのに、テープに移植しなくちゃいけない。(アルフレッド・)ヒッチコックが言ったようなものだよ、「映画は終わっている」、でも彼はそこから監督をし始めなくちゃいけないんだ。歌も同じ。完全な姿を見て、それから実制作なんだ。

──こういう長い不在期間を経て、あなたは自身の今日的意味を疑うようなことは?

Michael: けっして。僕は自分の能力に自信を持ってる。僕は真の頑張りを持っている。僕が気持ちを込めている時には、何も僕を止めることは出来ないよ。

──9月11日の後、あなたは慈善ソング『What More Can I Give』を書きました。どんな状態?

Michael: 完成してないんだ。アーティストたちを加えているところで、僕自身は演奏の部分で満足出来るようにしているところだよ。

──音楽が癒しの道具になるということはあなたの信念?

Michael: 魂を癒すマントラ(mantra=呪文【ヒンドゥー教】)だね。健全なものだよ。僕らの身体に必要なものだ。食べ物のようにね。音楽の力を理解することは大切なことだ。エレベーターやデパートにいてもどこでも、音楽は買い物の仕方に影響したり、周りの人に対する扱いに影響したりする。

(プリンスがマイケルに絵を手渡す。「どうもありがとう」とマイケル。「トイレに行かなくちゃいけないかな?」 プリンス、「ノー」。)

──『Invincible』は記録破りのセールスとはなっていません。『Thriller』はあまりにも大きな影を落としている?

Michael: まったくそうだよ。自分自身と競争しているんだから難しいよ。『Invincible』は『Thriller』と同じくらいか、あるいはもっと良いよ、僕の本当の、謙虚な意見だよ。もっと売込みがなされなくちゃいけない。音楽は、生き続けるものなんだ。『Invincible』はすごく成功してきているよ。『くるみ割り人形』が最初に世に紹介された時、それは完全に失敗だった。重要なのは、物語がどうやって終わるかさ。

(プリンスが再び別の絵を持って現れる。「どんな約束したんだっけ?」とマイケル。「静かにしてること?」とプリンスは答え、退却。)

Part.3 に続く 
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| 発言、インタビュー/テキスト | コメント(0) | トラックバック() | 【2001/12/14 12:31 】 TOP▲
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