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| | 【2024/05/03 06:49 】 TOP▲
元マネージャー・Raymone Bain, ボスの思い出を語る。Part.7
Part.6 からの続き Part.7


Jamie: 彼を訴えるというのは、あなたにとって難しい決断だった?

Raymone: 胸が張り裂けそうだったわ。私は声明の中でも言ったように、そんなことはしたくはなかった、でもそれは、ビジネス上の決断だった。

2007年、来日時。ジェイミー、マイケル、レイモン。
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Jamie: 彼があなたに負っている借りはどんなもの?

Raymone: 私がテーブル上に持ち込んださまざまな契約からの取り分よ。

Jamie: 彼はその契約のために働いた人々の何人かに、支払いをしなかったの?

Raymone: えぇと、私はこう理解してる、支払いを受けた人もいて、中には間違った人々にも支払いが行われた。だから私は本当に、この件では他に選択肢はなかった。でもそれは、私たちの間の尊敬や愛や寿命とは何の関係もなかったの。私はいたって気楽に、この件はじきに解決するだろうと考えてた。私はそれ(訴え)が彼の注意を引いて、それでこの件は解決になるだろうと思ったの。なぜかというと、マイケルは時々は忘れてしまっていたり、あるいは対応済みだと思っていて、そうではなかったりすることがあったから。ほら、分裂の原因を作り出そうとした人、特にこの件の解決を望まない人物がまわりにいて、分裂が分裂を呼び、私たちの距離はますます離れてしまった。つまり、これも計画的に仕組まれていたのだと私は思ってるわ。

Jamie: ところで、日本への旅だけど。彼ったら、すごくはしゃいでたわね。女の子の一人に、口にキスしたの覚えてる?マイケルは写真を撮ったりして──あなたはディナーの機会を設けて、マイケルと一緒に写真撮影させてあげた。みんなホントに大興奮だったわね。それから彼らは、マイケルへのビッグなトリビュートを見せて──彼のように踊る人たちや、彼に歌を歌う子どもたちとかね。彼も本当に喜んでいたわね。

Raymone: えぇ、そうだったわね。

Jamie: レイモン、あなたは単なるPR担当者とかゼネラル・マネージャーとかではなく、危機管理マネージャーだったわ。アーティストが本当に悪質なプレスに直面した時、誰でもがあなたのようにやれるわけではないわよ。あなたは並の広報担当者ではないわ。

Raymone: 政治やボクシングの分野で過ごした年月のおかげだと思ってるわ。

Jamie: 彼の母親以外では、彼と一番近かったのは、この二人のブラック・ウーマン──あなたと、(乳母の)グレースかしら?そう言えると思う?

Raymone: イエス。

Jamie: ほとんどの人はそんなこと知らないわよね。

Raymone: それに、(秘書の)Evvy Tavasci も同じように彼と親しかったわ。

Jamie: 彼女はブラックではないわね。

Raymone: えぇ。

Jamie: 彼女はこの最期の時期までずっと親しかった?

Raymone: えぇと、彼女はずっと彼と働いていて、長い期間ずっとそこにいたわ。

Jamie: あなたはマイケルと7年間過ごした。

Raymone: えぇ、そうよ。

Jamie: そしてあなたは、彼が優雅でとても親切だということに気がついた。彼は育ちが良いと言うべきかしらね。

Raymone: 謙虚よ。

Jamie: 彼はなんていうか、冗談好きでもあったわよね?

Raymone: えぇ、そうだったわ。彼は人々が言うほど浮世離れしてなんかいなかったわ。

Jamie: たった一人のブラック・ウーマンが、マイケルを代表していた、なんて考えたことはある?

Raymone: ノー!私は大声をあげて人々を招集していたのよ──みんな私が何を言ってるのか分からなかったでしょうね。みんな、私が攻撃を受けてると思ったのよ(笑)。

Jamie: 自分を誇らしく思った?あなたのチームは全員ブラックね、あなたも、Adean も・・・

Raymone: えぇ、ヴァン、エミル、ビル、テレサ、グラディス・・・

Jamie: それに彼のヘア──リンダよね、合ってる?

Raymone: イエス、リンダ・パリッシュよ。

Jamie: あなたはリンダを彼の側に配置したのね。あなたはすべてに気を配った。彼の会計士はうちのCPA(=公認会計士)でもあったわ。あなたはすべてが正しく行われているかを確かめていた。

Raymone: それに、ヒスパニックの人もいたし、コーカシアンの人もいたわ。彼には多様な文化・人種のスタッフがいたわ。

Jamie: あなたがSONY/ATVのローンを組み直しした時、彼はなぜそんな組み直しの必要があったの?

Raymone: 2006年にアブドラ皇太子がローンを組み直したんだけど、期限がまもなく満期だったから、再度組み直しをしなくてはいけなかったの。

Jamie: で、それは3億ドルといくらか、だったかしら?

Raymone: 3億6000万ドルよ。

Jamie: あなたはそれを指揮した。

Raymone: えぇ、私はファイナンシャル・アドバイザーや弁護士たちのチームをまとめたわ・・・

Jamie: そんなのすべてどうすればいいか、どうやって知ったの?

Raymone: 政治の世界や、ここワシントンで過ごした年月や、それに・・・

Jamie: 誰に聞けば良いかという知識?

Raymone: 誰に聞けば良いかや、何を参照すれば良いか。

Jamie: 次は何が起きてくると思う?あなたはいつもすごく楽観的よね。

Raymone: 分からないわ。マイケル・ジャクソンは何年もの間、私の人生の中でこんなにも大部分を占めてきたわ。私が彼と話していない時でさえも、彼は私の人生の大きな部分を占めてた。だから、分からないわ。彼が亡くなって落ち込んでいるんだとは思ってないの。溢れだして来ているのね。もう(彼の死を扱うニュース等は)見られないわ。

Jamie: どうして見られないの?

Raymone: もう疲れたの、何年も前から彼と話もしていない、連絡もしていない、あるいはただその場に居合わせただけのような人たちが出てくるのを見るのは。マイケル・ジャクソンは、数年前からはすっかり変わったの。本当に変わったわ。彼が裁判中に経験したことが、彼の見通しを、違ったものに変えたんだと思う。彼は断定的になっていたし、そして管理されてた。彼は、つねに管理されていたわ。それから2番目には、彼は死んでしまった、逝ってしまったんだ、と考えてしまうから、私は見たくないの。彼を目にして、いかに彼が輝いていたかを見ると、悲しくなる。そして、私は考え始めるの、「なぜ?」

Sabrina: もう一つ質問があるの──あなたは人々がいかに彼のことを「キング・オブ・ポップ」と呼んで(急に褒め称える方向へ)シフトしたかという話をしていたけど、私はメディアのもう一つ別の方向へ向かうシフトを目にしたわ──「マイケル・ジャクソン、何らかの中毒の可能性」。

Raymone: でもね、あなたがマイケルを目にする時、私はすごく誇らしく思うわ──それに私は、(マイケルの父)ミスター・ジャクソンに同意せざるを得ないわ、彼は自分の息子に無条件の愛を持っていた人物よ、違うことを言う人がいても、私は気にしないわ──マイケルは、どの有名雑誌の表紙にもなった。彼はすっかりニュースを独占したわ、彼にこのことを見せてあげたかった。

Sabrina: 彼はそういうことをもう一度やるという自分の能力を、疑ったことがあった?

Raymone: いいえ、彼はけっして疑っていなかった。彼が自分の時間をかけた理由の一つは、彼は新鮮に表舞台に復帰したかったし、何か(今までとは)違ったことをやりたかった、ということよ。私はよく彼にこう言ったものなの、「どうやって、ムーンウォークを超えるつもり?」 彼は笑っていたわ。私は、「私はただ座ってそれを見てるだけで大満足よ」といったものよ。でも、彼はトレンドセッターだったし、彼を見たことのある人や、見たことのない若い世代の人、そういったすべての人々を、これから魅了するつもりでいたの。私はそう納得しているし、確信してる。そして、彼がそれを行うチャンスが持てなくなってしまったことが、ただただ残念よ。
【END】
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| MJ本人以外の発言、記事 | コメント(0) | トラックバック() | 【2009/09/01 01:39 】 TOP▲
元マネージャー・Raymone Bain, ボスの思い出を語る。Part.6ホーム雑誌『EBONY』、2009年9月号、「ファイナル・シュート」。
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