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| | 【2025/04/30 10:00 】 TOP▲
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終盤のシングルは、クラシカルなメロディと、神や自然を深く身近に愛したマイケルらしい、崇高な美しい2曲でしめくくりです。『WILL YOU BE THERE』、『GONE TOO SOON』ともに、リミックスは作られておらず、カップリングは過去のアルバムからのオリジナル音源で構成されています。 『WILL YOU BE THERE』は、全米チャートHOT100で最高7位、R&Bシングルチャートで最高53位。イギリスでは9位まで上昇。そして、ここまできたらもう、ジンバブエのチャートもチェックしないわけにはいかないでしょう(笑)、おめでとう!またもやジンバブエ・チャートでナンバー1を獲得しています。 >> 続きを読む >>
『WILL YOU BE THERE』はアメリカでは、CDシングルとしては発売されておらず、7”シングル(アナログ・レコード)と、カセット・シングル(カセット・テープ)で出ています。この「カセット・シングル」というのは、私の世代の日本人には馴染みがほとんど無いフォーマットだと思うのですが(おっと、うちのお婆ちゃんはいまだに演歌のカセットを買ってるかも!)、eBayなどでは今でも中古品で「マイケルのカセット・シングルまとめ売り」とか、よく見かけますよね。日本の8cmCDみたいな感じで、ある特定の短い期間に、ある特定のエリアでは、かなりポピュラーなフォーマットだったみたいです。
先述のように、この曲のシングルとしてのアメリカ盤CDは、私の知る限り、存在しないはずです(USプロモ盤は?見たことないな、よく分かりません)。 ヨーロッパ方面では、7mmの厚さのスリム・ケースに入った「マキシ・シングル」として、こちらの盤が登場。2010年現在、この曲の中古シングルとして最もポピュラーで手軽に入手できるのは、この盤だと思います。 オーストリア盤(UK・ヨーロッパで流通) Michael Jackson WILL YOU BE THERE (5099765922226 / カタログNo. 659222 2) 1993年6月リリース 定価 ? 1. WILL YOU BE THERE [Edit] (5:16) 2. MAN IN THE MIRROR (5:15) 3. GIRLFRIEND (3:04) 4. WILL YOU BE THERE [Album Version] (7:35) ![]() (※2010年現在、中古盤を買う場合。管理人の独断でズバリ言うわよ調べ) 収録内容充実度・・・★★★☆☆ ジャケ買い度・・・★★★★★ ![]() レア度・・・★★★☆☆ 価格・・・ちょいプレミア化。タイミング次第で定価程度(1000円くらい)でも見つかる。 総合点・・・★★★☆☆ ![]() ![]() さて、あまりのかっこよさにくらくらしてしまいますが、気を確かに持って、音楽の話をしましょう! 1トラック目の『WILL YOU BE THERE』[Edit]のバージョンでは、冒頭の第九のパートと、エンジェル・イントロがばっさりカットされていて、ピアノ・イントロから始まります。4トラック目は通常のアルバム・バージョン。 「その曲に合唱を取り入れるというのは、天才的ひらめきだったね」とのたまうのは、我らがテディ・ライリーです。「この曲も長い曲で、8分近くもあるから俺は思ったよ──これって、パンチのあるラジオ向きエディットじゃあ、ないな!」 (この話を聞いて私が思い出すのは、クインシー・ジョーンズ×ビリー・ジーンの小話。(リイシュー版のアルバム『スリラー』収録のクインシーのインタビューなどを参照のこと。)──マイケル、君が考えたこの『ビリー・ジーン』って曲のイントロ、ちょっと長過ぎるよ。ラジオ乗りとか色々、オトナの事情も考えてそれなりに妥協を・・・・・・ノー!だって、僕はこのイントロで踊りたくなるんだから ![]() ビリー・ジーンの長いイントロは、マイケルを踊りたくさせるものでしたが、『WILL YOU BE THERE』の長ーいイントロも、音楽の中に自身をいざなう重要ファクターです。言うまでもなく、ここでフューチャーされている冒頭67秒は、ベートーベンの『交響曲第9番』から。ちなみに、当初、アルバムのクレジットには「ベートーベン」及び演奏している「クリーヴランド・オーケストラ」の記載がなかったため、700万ドルの訴訟が起こされるという事態に。この件は後に、以降発売される盤には両者のクレジットを明記するということで決着しています。あなたのお手持ちのブックレットはどのようなクレジットになっているか、小っちゃい文字を検査してみて下さいね! カップリングには、『BAD』からの『MAN IN THE MIRROR』と、『OFF THE WALL』からの『GIRLFRIEND』。『MAN~』は『HEAL THE WORLD』でもカップリングされていて、つねに人気曲です。『GIRLFRIEND』通常音源がここでひょこっと取り上げられたいきさつは不明ですが、優しげで普遍的にメロディアスな曲なので、4トラック目のクラシックのイントロへのつながりが意外とマッチしています。 『WILL YOU BE THERE』のショート・フィルムは、マイケルのパフォーマンス映像(1991年のMTV10周年アニバーサリーのショーと、デンジャラス・ツアーでのステージのモンタージュ)がベースです。さらに、挿入歌として使われた映画『フリー・ウィリー』の映像をモンタージュしたバージョンもあり、2種類が使い分けられています。 というわけで、『WILL YOU BE THERE』の、全・公式ミックスは以下。 ![]() Instrumental Edit ![]() Radio Edit ![]() この他に、どのような経緯なのか私はよく知らないのですが、テディ・ライリーのスタジオからリークされたマスターテープがeBayに出品されたこともあり、非公式に存在が知られている2バージョンが存在。ただし、まともな音楽コレクターなら、その手のものにはむしろあまり気を取られない方が正当です。 |
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