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| | 【2017/06/23 05:28 】 TOP▲
2001年、オックスフォード大学での講演。Part.4
 Part.3 からの続き

Part.4
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父が自分の感情をさらけ出すことが難しかったことに、何の不思議があるでしょうか?心を頑なにし、壁でふさいだとしても、何の不思議もないのでは?
そして何よりも、自分が経験した屈辱的人生や貧困を、子どもたちに味わわせないように、子どもたちが芸能人として成功するように強要したのも、当然のことだったのでは?
父の厳しさはひとつの愛情の表れだった。完璧ではないけれど、でも確かに愛だと、私は感じ始めるようになったのです。

父は私を愛していたから、強引に背を押したのです。自分の血を分けた子どもたちが低く見られたくはなかったのです。

時とともに、苦痛は、感謝の気持ちへと変わっていきました。怒りを感じていたところも、許せるようになっていきました。復讐をしたいと思っていたところも、折り合いをつけられるようになりました。はじめに感じていた怒りは、寛容さへとゆっくり変わっていきました。

もう10年ほど前になりますが、私は「ヒール・ザ・ワールド」という子どもたちのチャリティを設立しました。私は心で感じたことを、その名に託しました。よく知らなかったのですが、後にシュムリーから、Heal と World という2つの単語は、旧約聖書の預言の基礎となっていることを聞きました。

私がこの世界を、今日でさえ戦争と大虐殺に翻弄されている世界を、本当に癒せると信じているとお思いですか?私が子どもたちを本当に癒せると考えていると?今朝の新聞が伝えるように、サンディエゴの高校で人生始まったばかりの素晴らしい学生二人を撃ち殺してしまうような、そんな子どもたちを?
コロンバイン高校で起きた銃による恐るべき悲劇から、もうすぐ2年です。
あるいは、ジェイミー・バルジャー(注・・・1993年に2歳で殺害された)の悲劇のように、自らを守れない幼児を殴って死に至らしめるような子どもたちを癒せると、私が考えていると?

わたしはもちろん、できると考えています。そう考えています、そうでなければ、今晩ここに来てないでしょう。

すべては許すことから始まります。なぜなら、世界を癒すためには、まず、自分自身を癒さなくてはならないからです。そして子どもたちを癒すためには、まずは私たち一人一人が、内なる子どもを癒さなければなりません。

大人として、親として、私は、自分の子ども時代の亡霊を葬り去らない限り、このままでは完璧な人間にも、無償の愛を与えられる親にもなり得ないことに気づいたのです。そして、今夜ここにいる皆さんにも、そうして欲しいのです。

モーゼの十戒、第5の戒律(あなたの父と母を敬え)にふさわしい生き方をしましょう。親を非難するのではなく、尊敬しましょう。疑うのではなく、良い方向に考えましょう。これが私が父を許したいと思い、父を非難するのをやめようとする理由です。私は父を許したい、お父さんが欲しいから。私には彼しかいないのです。私は過去の重荷を肩から下ろし、父との新しい関係を踏み出したいのです。過去の辛い記憶に邪魔されず、未来を築きたいのです。

憎しみに満ちた世界でも、希望を持たなければなりません。希望を持ち続けよう。
怒りに満ちた世界でも、慰めの心を持たなくてはなりません。
絶望に満ちた世界でも、夢を忘れてはなりません。
不信感に満ちた世界でも、信じる心をなくしてはなりません。
親から傷つけられたと感じていらっしゃる皆さん、失望感を捨てて下さい。
父親や母親に欺かれたとお思いの皆さん、これ以上自分を欺くのはやめよう。
親が邪魔だと思っている皆さん、かわりに手を差し出して下さい。

これは、皆さんへのお願いであり、自分自身に言い聞かせていることでもあります。ご両親に無償の愛を与えて下さい。そうすれば、親たちは私たち子どもたちから愛し方を学ぶことでしょう。そうすれば、荒れ果てた寂しい世の中に、愛が取り戻されることでしょう。

シュムリーが私に、旧約聖書のとある預言を話してくれたことがありました。
「子どもたちの心を通じて、両親の心が取り戻される時、新しい世界、新しい時代が来るだろう」。

友の皆さん、私たちが、その世界なのです。
私たちが、その子どもたちなのです。

マハトマ・ガンジーは言いました。
「弱者は人を許すことができない。許すことは強さの裏返しである」

さあ、強くなりましょう。そして、壊れた関係を修復するために、立ち上がりましょう。子ども時代に受けた傷が、人生にどんな影響を与えようとも、乗り越えなければなりません。ジェシー・ジャクソンの言葉にあるよう、互いに許し合い、互いに助け合い、そして前へ進みましょう。

許そうというこの呼びかけは、世界中で「オプラ・モーメント」とはならないかもしれませんが、たくさんの子どもたちが親と仲直りすることが、少なくとも新たな出発点となります。結果として、私たちみんなが、より幸せになることでしょう。

皆さん、信仰、喜び、興奮をもって、私の話を締めくくりたいと思います。

今日から、新しい歌が聞こえてきますように。
その歌を子どもたちの笑い声に。
その歌を子どもたちの遊ぶ声に。
その歌を子どもたちの歌声にしよう。
そして、大人たちは耳を傾けよう。

・・・(録音はここで途切れています)・・・

子どもたちのもつ力に驚き、愛の美しさに浸り、ともに、心のシンフォニーを創り出そう。
世界を癒し、痛みを取り去ろう。
そして、みんなで一緒に、美しい音楽が奏でられますように。

神の恵みがありますように。I love you.

マイケル・ジャクソン
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| オックスフォード大学での講演、『ヒール・ザ・キッズ』 | コメント(2) | トラックバック(0) | 【2001/03/06 12:47 】 TOP▲
2001年、オックスフォード大学での講演。Part.3ホーム『Making HIStory』、エイドリアン・グラントとのインタビュー。Part.1
コメント

オックスフォード講演を読んで

はじめまして。
ずっと、知りたかったオックスフォードの講演内容。
ありがとうございます。
私、、マイケルと同じ年齢なのですが、
42歳のときに、こんなこと考えている彼は、
やっぱり「神」!!
満たされない「愛」で幼少期を過ごしてしまったからこそ、
今の現状にある「世界の子供達」を懸念するのでしょう。

実際のナマのやさしい声で、聞いてみたかった。
(reno)
| ── | | 編集 | 【2009/11/13 20:38】 TOP▲
多くのファンの方に、自伝『ムーンウォーク』だけでなく、ぜひ後年のマイケルの実像にも触れて頂きたいです!
とても感動的なスピーチですよね。
マイケルが言っていること自体は、実際は極限までシンプルな内容だと思います。
だけど、日本を含め、現実では世界中で、シンプルな「大事なこと」が忘れられたり、忘れたフリして疎かにされていると思います。
このスピーチのバックボーンには間違いなく一人の「人間」としてのマイケル個人の深い信仰がありますが、結局のところ、「真理」は何教の何宗派だろうが、何人種の何人だろうが、関係なくみんなの心に伝わるんだろうと思います。

マイケルのパーソナリティという点では、自伝『ムーンウォーク』だけでなく、このスピーチも含め、多くの人に後年のものをぜひ知って欲しいな!
『ムーンウォーク』ももちろん素晴らしいですが、あれはあくまでも、若き日のマイケルなので、その後に彼はさらに色々な局面を経て、たえまなくバージョン・アップを続けて来たんだ、ということが分かります。そこがカッコいい!

コメントありがとうございます!
| 管理人ミラ | 【2009/11/15 02:09】 TOP▲

ありがとうございます

ミラ 様

はじめまして。
実は私も42歳。当時のマイケルと同い年です。

ある日、TVで流れる追悼番組のSFに息子(10歳)が反応しました。毎晩毎晩見続け、踊りをこっそり練習したりしています。
MJのすばらしさを息子に教えられました。息子とDVDを鑑賞し、CDを聞く毎日です。

あまりにも壮絶な人生なので何が本当なのか知りたくなり、彼自身が語る言葉を聴こうと探しているうちにこのミラ様のHPにたどり着きました。
英語から離れて数十年、こんなに英語を聞くことになろうとは思いませんでした。
ミラ様の翻訳がないと、半分も分からない私ですがこのスピーチは本当に感動して涙が止まりません。

実は私は母が許せなかったのです…。
でも許すことが強さだと教わりました。
母にされたようにしか息子に接しられなくて悩んでいたのですがMJに教えられました。

ミラ 様
本当にありがとうございます。もちろん、MJにも。
徐々にですが母との距離も縮めていこうと思います。見た目だけではなく…。

これからもよろしくおねがいしますm(__)m
| ネージュ | | 編集 | 【2009/11/18 12:09】 TOP▲
親子でマイケル!!最強です
マイケルに反応しない子どもを、ミラは一人も見たことがありません・・・www
大げさじゃなくて、文字通りの意味で!
ネージュさんの息子さんの話で、11歳の時のミラが初めてMJに脳天をヒットされた時のことが思い出されました・・・わ~ぉ、また一人小さなMJの誕生ですね!
素晴らしいですね。それだけですでに、息子さんには何か、「GOODなオーラ」のプロテクトがかかったような気がします

そして、マイケルのこの講演の目標と、この時期のマイケルがいつも口癖のように「僕の願いだよ」と言っていたのが、「すべての家族の絆の修復」でした。最初から完璧な家族なんて、本当はありえないですよね。私は、「耐えられない、無理だ、怒ってしまいそう」と感じそうになる時にはいつも、マイクのことを思い出しています。It ain't too much stuff!!

コメントありがとうございます。本当に、マイケルが頑張って喋った甲斐があるというものです!
| 管理人ミラ | 【2009/11/19 17:28】 TOP▲

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