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| | 【2025/04/30 20:06 】 TOP▲
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![]() 演技論、好きな映画、尊敬する人たちや友人、有名であることと日々の生活などについて話しながら、ウォーホルの電話を待つマイケル。 BC: 演技することと、ステージでパフォーマンスすることを比べるとどう? (画像右; マイケルとジョン・トラボルタ、1980年。) >> 続きを読む >>
BC: 彼はこのところあまり出てないね。
Michael: 知ってる。台本や作品を選んでるところなんだと思うよ。誰だって過去の功績を越えていこうとすることは困難だからね。 BC: 何の分野でもいいけど、作品作りにおいて大躍進していると思うのは例えば誰? Michael: スティーヴン・スピルバーグがすごく大好き。ジェームズ・ブラウンもただただ大好き。彼は驚異だよ。ジェームズ・ブラウンみたいに観客の興奮の渦を生み出すパフォーマーを僕は他に見たことがないよ。彼はみんな支配してしまう、どんなことも望みのままに、彼はやっちゃうんだ。アメイジングだよ。僕はいつも、彼が過小評価されてると考えているんだ。僕はサミー・デイヴィス・ジュニアが大好き、フレッド・アステアが大好き、ジョージ・ルーカスが大好き。ジェーン・フォンダ、キャサリーン・ヘップバーンに夢中だよ。 BC: 『ゴールデン・ポンド』のセットで君がキャサリーン・ヘップバーンと一緒の写真を見たんだけれど。 (画像右; バックステージを訪れたキャサリン・ヘップバーンと。) BC: 君は古い映画のファンなの? Michael: そうだよ。たくさんのすごい芸術、すごい名演、すごい監督、すごいストーリーがある。『Captains Courageous(『我は海の子』1937年)』、『Boys Town(『少年の町』1938年)』のフラナガン神父、『Woman of the Year(『女性No.1』1942年)のような作品となると、もうありえないほどすごいよ。 BC: 君も自分自身の物語を書いたらどう? Michael: 今まさに僕らがやってることがそれさ。それに熱中してるというか、クインシーとスティーヴンと僕、うまくいけばそれで何かできるだろうな。スティーヴンはミュージカルをやりたいんだ。 BC: ブロードウェイでやるのはどう? Michael: いや、まだ。スキルを磨くには良いと思うよ。自分の才能の頂点に達するためには一番だね。ずっとやってきて、ピークに達してこう言う、「きっとこれが自分に出来る最高のパフォーマンスなんだ」。そういう瞬間を捕まえておけないのは、いろんなことのなかでとても悲しいことだよ。どれほどの数のすごい俳優やエンターテイナーたちが世界から失われていくか考えてごらんよ、ある夜彼らはパフォーマンスして、それが最高の瞬間だったりするからなんだ。フィルムがあれば、それを保存できるし、世界中でそれを観てもらえるし、そこに永久に残る。スペンサー・トレイシーは『我は海の子』の中でずっと若いままだし、僕は彼のパフォーマンスから学び、刺激を受けることが出来るんだ。すごくたくさん、劇場では失われる、たくさんね。 あるいはボードビル(寄席演芸)もね。そういうすべてのエンターテイナーたちを観て僕が学んでいるってことを知ってた?あれはものすごく素晴らしいよ。 BC: 今は多くのステージがビデオ録画されてるけど、毎晩ってわけじゃないね。 Michael: そこなんだよ。役者は緊張して、テープに撮られてると物事が自然じゃなくなってしまう。ブロードウェイで僕がイヤなのはそこなんだ。全部無意味になっちゃうように感じる。僕は物事を記録してそれをとっておいて、全世界がそれを分かち合えるっていうのがいいな。 BC: 君の真のモチベーションは、人々を楽しませたい、人に喜んでもらいたいっていう希望だというふうに見えるね。名声とかお金はどうなんだい?有名じゃない状態を想像できる?有名だということが君を煩わせるかい? Michael: それが僕を悩ますことは全然ないよ、たまに平和な時間が欲しいなっていう時以外はね。例えば劇場に行くとこうだよ、「今夜は誰にもジャマされないぞ、僕は帽子をかぶってサングラスしてるし、この映画を楽しむんだ、そのために来たんだから」。僕が入っていくとみんな僕に注目して目立っちゃう、そして映画のクライマックスで誰かが僕の肩を叩いてサインを求める。逃げられないって感じがするだけだよ。 BC: 他のすべてのスターたちが住むビバリーヒルズではなくて、ここに住んでるのはそれが理由かい? Michael: うん、同じように悪いけどね。ビバリーヒルズはもっと悪い、みんなスターを探しに来るからね。 BC: 君は両親ととても仲が良いね。彼らはL.A.でここを出て暮らさないの? Michael: うん、母は2階にいるよ。父はオフィスにいる。 BC: 君の典型的な1日はどんなふう? Michael: ほとんど一日じゅう空想してる。僕は早く起きて、やらなきゃいけないこと何でも準備をするんだ、作曲とか、何でも。未来の仕事の計画。 BC: 未来に対して楽天的な方かい? Michael: イエス、僕はいつも事前に計画してとことんやるのが好きなんだ。 BC: ライザ・ミネリはたしか君の友達だよね? Michael: 彼女を忘れるわけにはいかないよ!僕はライザに夢中。僕の好きな人リストに彼女も追加さ。僕は死ぬまで彼女が大好き。僕らは電話でひたすらゴシップ、ゴシップ、ゴシップさ。僕のライザの好きなところは、僕らが一緒になると、全部ショーの話になるんだ。僕が彼女にお気に入りのステップを見せて、彼女も僕に見せる。彼女もショー・ストッパー(=拍手がなりやまずショーが止まるほど、の意味)だ。彼女は真のカリスマだね。将来、彼女を記録したいな。僕が思うに、彼女のような人はラジオでも聴けるようになって、全部受け入れられるべきだよ。彼女はステージ上では魔法だね。 (画像右; ライザ・ミネリと。1981年8月。) Part.3 につづく ![]() |
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