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| | 【2024/04/24 22:17 】 TOP▲
1982年、『Interview』、MJ&キング・オブ・ポップアート。Part.2
 Part.1 からの続き Part.2
演技論、好きな映画、尊敬する人たちや友人、有名であることと日々の生活などについて話しながら、ウォーホルの電話を待つマイケル。


BC: 演技することと、ステージでパフォーマンスすることを比べるとどう?

ジョン・トラボルタとマイケル・ジャクソン、1980年。Michael: どっちも好き。演じることは作物の最良部分だね。パフォームすることも大好き。驚異の逃走だ。感じることすべてを本当に表現したいと思ったら、それがその時さ。演技の時は、別の人間になるようなものだね。演技は巧みなことで、すっかり自分を忘れられたら、特にそうだと思う。もし完全に忘れて、僕はそうなるのが大好きなんだけど、そうなれば魔法が起きる。僕は魔法を創り出すのが好き。何かをとても普通じゃないものと一緒にして、すごく意外なもので人々の思考を吹っ飛ばすんだ。時代の先を行く何か。人が考えてるものの5歩先を行くのさ。そしたらみんなそれを見て言う、「わぁ、こんなの思いもよらなかったよ」。僕は人を驚かすのが大好きなんだ、プレゼントとか贈り物とか、ステージ・パフォーマンスとか、何でも。『Kotter』に出ていたジョン・トラボルタが大好き。彼が踊ったり他にもいろいろできるなんて誰も知らなかったんだ。彼はブームみたいだね。それがわかる前は、彼は次の(マーロン・)ブランドとか何とかって言われてたんだ。
(画像右; マイケルとジョン・トラボルタ、1980年。)
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BC: 彼はこのところあまり出てないね。

Michael: 知ってる。台本や作品を選んでるところなんだと思うよ。誰だって過去の功績を越えていこうとすることは困難だからね。

BC: 何の分野でもいいけど、作品作りにおいて大躍進していると思うのは例えば誰?

Michael: スティーヴン・スピルバーグがすごく大好き。ジェームズ・ブラウンもただただ大好き。彼は驚異だよ。ジェームズ・ブラウンみたいに観客の興奮の渦を生み出すパフォーマーを僕は他に見たことがないよ。彼はみんな支配してしまう、どんなことも望みのままに、彼はやっちゃうんだ。アメイジングだよ。僕はいつも、彼が過小評価されてると考えているんだ。僕はサミー・デイヴィス・ジュニアが大好き、フレッド・アステアが大好き、ジョージ・ルーカスが大好き。ジェーン・フォンダ、キャサリーン・ヘップバーンに夢中だよ。

BC: 『ゴールデン・ポンド』のセットで君がキャサリーン・ヘップバーンと一緒の写真を見たんだけれど。

キャサリン・ヘップバーンとマイケル・ジャクソン。Michael: 彼女と知り合えて光栄だよ、彼女は好きじゃない人も多いからね。彼女は好きじゃない人にはすぐにそう言っちゃうんだ。僕は初めて彼女に会う時、ちょっと震えてたよ、彼女についてそういうことを聞いていたから。ジェーンが僕にそう吹き込んでたんだ。僕はなんていうか怯えてたわけさ。でも、すぐその日に彼女は僕をディナーに招いてくれた。それ以来、友達なんだ。彼女は僕たちのコンサートに来たし、それは彼女の初めてのコンサートだったんだ、(マジソン・スクエア・)ガーデンでのね、彼女は楽しんでいたよ。僕らはお互い電話を掛け合うし、彼女は手紙もくれる。彼女はただ素晴らしい。僕はニューヨークの彼女の家に行ったんだ。彼女はスペンサー・トレイシーのお気に入りの椅子や、彼のクローゼットの個人的なもの、小物なんかを色々見せてくれた。彼も魔法だと思うよ。
(画像右; バックステージを訪れたキャサリン・ヘップバーンと。)

BC: 君は古い映画のファンなの?

Michael: そうだよ。たくさんのすごい芸術、すごい名演、すごい監督、すごいストーリーがある。『Captains Courageous(『我は海の子』1937年)』、『Boys Town(『少年の町』1938年)』のフラナガン神父、『Woman of the Year(『女性No.1』1942年)のような作品となると、もうありえないほどすごいよ。

BC: 君も自分自身の物語を書いたらどう?

Michael: 今まさに僕らがやってることがそれさ。それに熱中してるというか、クインシーとスティーヴンと僕、うまくいけばそれで何かできるだろうな。スティーヴンはミュージカルをやりたいんだ。

BC: ブロードウェイでやるのはどう?

Michael: いや、まだ。スキルを磨くには良いと思うよ。自分の才能の頂点に達するためには一番だね。ずっとやってきて、ピークに達してこう言う、「きっとこれが自分に出来る最高のパフォーマンスなんだ」。そういう瞬間を捕まえておけないのは、いろんなことのなかでとても悲しいことだよ。どれほどの数のすごい俳優やエンターテイナーたちが世界から失われていくか考えてごらんよ、ある夜彼らはパフォーマンスして、それが最高の瞬間だったりするからなんだ。フィルムがあれば、それを保存できるし、世界中でそれを観てもらえるし、そこに永久に残る。スペンサー・トレイシーは『我は海の子』の中でずっと若いままだし、僕は彼のパフォーマンスから学び、刺激を受けることが出来るんだ。すごくたくさん、劇場では失われる、たくさんね。
あるいはボードビル(寄席演芸)もね。そういうすべてのエンターテイナーたちを観て僕が学んでいるってことを知ってた?あれはものすごく素晴らしいよ。

BC: 今は多くのステージがビデオ録画されてるけど、毎晩ってわけじゃないね。

Michael: そこなんだよ。役者は緊張して、テープに撮られてると物事が自然じゃなくなってしまう。ブロードウェイで僕がイヤなのはそこなんだ。全部無意味になっちゃうように感じる。僕は物事を記録してそれをとっておいて、全世界がそれを分かち合えるっていうのがいいな。

BC: 君の真のモチベーションは、人々を楽しませたい、人に喜んでもらいたいっていう希望だというふうに見えるね。名声とかお金はどうなんだい?有名じゃない状態を想像できる?有名だということが君を煩わせるかい?

Michael: それが僕を悩ますことは全然ないよ、たまに平和な時間が欲しいなっていう時以外はね。例えば劇場に行くとこうだよ、「今夜は誰にもジャマされないぞ、僕は帽子をかぶってサングラスしてるし、この映画を楽しむんだ、そのために来たんだから」。僕が入っていくとみんな僕に注目して目立っちゃう、そして映画のクライマックスで誰かが僕の肩を叩いてサインを求める。逃げられないって感じがするだけだよ。

BC: 他のすべてのスターたちが住むビバリーヒルズではなくて、ここに住んでるのはそれが理由かい?

Michael: うん、同じように悪いけどね。ビバリーヒルズはもっと悪い、みんなスターを探しに来るからね。

BC: 君は両親ととても仲が良いね。彼らはL.A.でここを出て暮らさないの?

Michael: うん、母は2階にいるよ。父はオフィスにいる。

BC: 君の典型的な1日はどんなふう?

Michael: ほとんど一日じゅう空想してる。僕は早く起きて、やらなきゃいけないこと何でも準備をするんだ、作曲とか、何でも。未来の仕事の計画。

BC: 未来に対して楽天的な方かい?
ライザ・ミネリとマイケル・ジャクソン、1981年8月。
Michael: イエス、僕はいつも事前に計画してとことんやるのが好きなんだ。

BC: ライザ・ミネリはたしか君の友達だよね?

Michael: 彼女を忘れるわけにはいかないよ!僕はライザに夢中。僕の好きな人リストに彼女も追加さ。僕は死ぬまで彼女が大好き。僕らは電話でひたすらゴシップ、ゴシップ、ゴシップさ。僕のライザの好きなところは、僕らが一緒になると、全部ショーの話になるんだ。僕が彼女にお気に入りのステップを見せて、彼女も僕に見せる。彼女もショー・ストッパー(=拍手がなりやまずショーが止まるほど、の意味)だ。彼女は真のカリスマだね。将来、彼女を記録したいな。僕が思うに、彼女のような人はラジオでも聴けるようになって、全部受け入れられるべきだよ。彼女はステージ上では魔法だね。
(画像右; ライザ・ミネリと。1981年8月。)

Part.3 につづく 
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| 発言、インタビュー/テキスト | コメント(0) | トラックバック() | 【1982/08/20 00:38 】 TOP▲
1982年、『Interview』、MJ&キング・オブ・ポップアート。Part.1ホーム1982年、『Interview』、MJ&キング・オブ・ポップアート。Part.3
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