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| | 【2024/04/23 17:22 】 TOP▲
雑誌『EBONY』、1984年12月号。Part.5
Part.4 からの続き Part.5


EBONY: 美しいものといえば、あなたは公の場で多くの美しい人たちと協同してきたね、あなたの美しい姉妹たち、ラトーヤ、レビー、ジャネットも含めて、それだけじゃなく、ダイアナ・ロスや、テータム・オニール、ブルック・シールズも。後者の二人には、あなたはロマンティックなふうに結び付けられてきた。あなたとテータムには、共通点が多いと言う人もいるね: あなたたちどちらも、両親が保護的だ──彼女はお父さんっ子(父親はライアン・オニール)で、あなたはお母さんっ子だと。

Michael: 『Jet』と『EBONY』の読者みんなに、僕はただ、知っておいて欲しいな、僕たちはたいてい、良い友達なんだ。それがたいていのことだよ。男の子たちにとって、女の子たちは最高の友だちになると思う。それに女の子にとっては、男の子は最高の友だちになる。

マイケル・ジャクソン、ブルック・シールズEBONY: ブルックとの関係は?いつ出会って、関係を育んできたの?

Michael: 僕たちはアカデミー賞で出会ったんだ。彼女が僕に、踊ってと頼んだんだ、なぜって、僕からは彼女に頼もうとしなかったからさ。ほら、僕は本当にシャイだし、気まずかったんだ。それで、彼女が言った、「今夜はあなたと踊らなくちゃ」。僕は、グレイト、って言ったよ。それで、僕たちは一緒にダンス・フロアに出て、踊った。昔風のベニー・グッドマンやトミー・ドーシーの音楽が演奏されていて、それはあまりグルーヴが無いものだった。そもそもダンス・フロアでは、はげ頭の年配の人たちがゆったりと踊っていて、ローレンス・ウェルクの音楽さ。僕たちはあまり熱中できなかったから、お喋りし始めて、お互いのことを知るようになった。僕たちは番号を交換して、あちこち電話で話すようになって、本当の親友になったのさ。
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EBONY: それは、ブルックが、特別な友だちとして、テータムに取って代ったという意味なのかな?

Michael: テータムはいつも僕に電話をくれる、で、僕はこのインタビューを彼女が読んでくれればと思うんだけど、なぜって、僕は彼女の電話の全部には出られなかったから。でも、彼女は今でも僕のワンダフルな友だちだよ。

EBONY: テータムもブルックも、どちらも素晴らしい女優だね。あなたも『ウィズ』で上出来だった。映画では今度はあなたはこれから、何があるの?

Michael: 僕は今とてもワクワクしてる、僕がやりたいたくさんのことや、僕がフィルムや諸々のなかでやろうとしてることにね。本当に、待ち遠しいよ・・・『ウィズ』以来、信じられないようなオファーが来てる、状況はまだ進行中、なんだ。

EBONY: あなたはこう言ったことがあるね、あなたは次の役選びには慎重になるだろう、もう同じような役ばかり割り当てられることがないように、と。『ウィズ』以降、あなたはそう言ってるけど、いまだにあなたを「かかし」と呼ぶ人もいるね、あなたが演じた役のキャラクターのために。

Michael: どの役を演じても、人々はそれを俳優の人格と結びつけるものさ。でもそれは演技だ。別人を表現しているのさ・・・「演技する(acting)」なんて呼ばれなければいいのに、と思うんだ、僕はあまり役者(actors)は好きじゃないから。つまり、「演技する(acting)」という言葉が、と言う意味。

EBONY: どうぞ、説明して。

Michael: 僕は、演技は、演技されるべきじゃないと思うんだ。演じること、もしも演技をしているのなら、それはリアリズムを模倣してるということだ。リアリズムを創り出すべきなんだ。信じること(believing)と呼ばれるべきだね。ほら、僕は演技について考える時、いつもそれに反対だったんだ。僕は役者(actor)なんか見たくない。僕は信じる人(believer)がすごく見たい。僕は真実の真似事をしようとするものなんか、見たくはないんだ。そんなのリアルではないから。僕は、真実を信じてしまおうとする人を見たいな・・・それが、観客が感動する時さ。

EBONY: あなたが、されたらいいだろうなと思う質問で、誰も今まであなたに聞かなかった質問って、どんな種類の質問かな?

Michael: それ、良い質問だね。たぶん、子どもたちについて、作曲について、あるいは今僕が話したようなこと・・・人が歌詞の中に間違ったことを入れていたり、ステージ上やあるいはどこででも間違った考えを表現していたら、みんな精神的にも物理的にもより良い世界を作ろうとは思わないよね。すごく重要なことだし、これは道に迷った多くの人々を導くことができることだと思う、なぜなら、アーティストはその行いや思想によって世界を丸ごと変えうる、そのことこそがキャリアにおいてそのアーティストをすごくビッグに築き上げるんだ。大統領や他の大物政治家たち以前に、みんなは彼(アーティスト)の言うことに耳を傾けるだろう。気をつけなくちゃ。言ったりやったりすることによって、そういった人々の生き方まで変えてしまうかもしれないんだ。だからこそ、愛の感情を発することが重要だし、だからこそ、僕は自分のしていることが好きなんだ・・・マーヴィン・ゲイが、アルバム『What’s Going On』を出した時、白人たちと同じくらい黒人たちも──といっても、主には黒人たちだね──教育されたんだ。「目を覚ませ、どうなっているんだ?目を覚ませ」。つまり、ニュースも見ない、新聞も読まない、ヒューマニズムの深みを本当に掘り下げようとはしない、という人たち。一体どうなってるんだ?目を覚ませ。

EBONY: いくつかのポピュラーな音楽グループによる、いわゆる汚い歌詞の歌に反対するキャンペーンが、いくつかあるよね。そういったグループや、彼らの歌詞について、何か意見はある?

Michael: 彼らは行き過ぎになることがある。彼らは想像力の余地を残しておかないんだ。もしも僕が、素っ裸でステージの上に歩いて行ったら、そこには想像力無しだよね。服を着てない僕がどんなふうに見えるか、ということを、みんなに想像させないということなんだ。でもほら、彼らはやり過ぎだよ・・・僕たちは、想像の余地を残しておかなくちゃ。人は時々、行き過ぎちゃうんだ。僕は、正しいお手本を示すことは大切なことだと思う、なぜなら、僕たちのことを見上げているキッズたちが大勢いるんだから。

Michael Jackson

彼の芸歴の最も実り多い1年が暮れていき、自身の才能によって1億ドルを稼ぎながらも、マイケルは、栄冠や戦利品に寄り掛かって満足したりなどしない。彼は二つの見解を指針として未来を見つめている、どちらも彼自身の言葉だ:

「僕は、すでにある道を追従するよりも、自分で道筋を作ることに興味があって、それが僕が人生でやりたいことなんだ──やることすべてにおいて」と、マイケルは、1979年7月13日のインタビューで筆者に語った。

映画『ウィズ』──彼の一番の親友、ダイアナ・ロスとの共演作──で演じた、かかし役のなかで、彼はもう一つの見解を示している。
雑誌『EBONY』、1984年。
映画の終わり近くのシーンで、マイケルはかかしのキャラクターを通じて、この言葉を述べる: 「成功、名声、幸運──それらはすべて、幻想さ。本当に存在するのは、二人で分かち合える友情だけだよ」。

それが、「誰も知らない」マイケル・ジャクソンの思いなのだ。
【END】


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EBONY "The Michael Jackson Nobody Knows"
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| 発言、インタビュー/テキスト | コメント(0) | トラックバック() | 【1984/12/01 02:01 】 TOP▲
雑誌『EBONY』、1984年12月号。Part.4ホーム1983年、噴水インタビュー。MJ、ルイ、ラトーヤ。Part.1
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